しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「検察側の罪人」  雫井脩介 

2014年05月31日 | 読書
「検察側の罪人」  雫井脩介   文藝春秋      東京地検刑事部のベテラン検事、最上毅はある殺人事件の資料の中に気になる名前を見つける。 その事件は『蒲田の老夫婦刺殺事件』。 競馬好きの夫が仲間に金を貸していて、その借用書の中にあった「松倉重生」と言う名前。 それはすでに時効になってしまったが、23年前に起きた殺人事件の重要参考人だった。 最上が学生時代に世話になった、北豊寮の管理人・久住夫 . . . 本文を読む
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「検証捜査」   堂場瞬一

2014年05月29日 | 読書
「検証捜査」   堂場瞬一   集英社文庫    神谷警部補は、警視庁捜査一課の敏腕刑事だったが、伊豆大島署に左遷中。 彼に本庁刑事部長から神奈川県警に出頭命令が下る。 その特命は、連続婦女暴行殺人事件の犯人を誤認逮捕した県警そのものを捜査することだった。 本庁、大阪、福岡などから刑事が招集されチームを編成。 検証を進めるうち、県警の杜撰な捜査ぶりが…。 警察内部の攻防、真犯人追跡、息づまる死闘 . . . 本文を読む
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「KIZU ―傷―」 ギリアン・フリン

2014年05月16日 | 読書
「KIZU ―傷―」 ギリアン・フリン   ハヤカワ・ミステリ文庫      SHARP OBJECTS           北野寿美枝・訳  カミル・プリーカーはシカゴで4番目に大きな新聞社《シカゴ・ディリ―・ポスト》の記者。 ある日、編集長のカリーはカミルの生まれ故郷、ウィンド・ギャップに取材に行くように言う。 そこで、少女の連続殺人が起きているらしいと言う。 カミルは母親アドラ・クレリンと . . . 本文を読む
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「エンジェルの怒り」 ナンシー・テイラー・ローゼンバーグ

2014年05月13日 | 読書
「エンジェルの怒り」 ナンシー・テイラー・ローゼンバーグ   二見文庫     SULLIVAN’S JUSTICE         中西和美・訳 女性保護監察官のキャロリン・サリバンは大量殺人犯モレノを担当するが、彼が真犯人ではないような気がした。 一方、彼女の弟で画家のニールは、自宅のプールで昔の恋人の死体を発見する。 警察は麻薬を使用していた彼を殺人犯と疑うが、キャロリンには信じられなかっ . . . 本文を読む
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「死のエンジェル」  ナンシー・テイラー・ローゼンバーグ

2014年05月11日 | 読書
「死のエンジェル」   ナンシー・テイラー・ローゼンバーグ   二見文庫     SULLIVAN’S LAW               中西和美・訳 LA近郊のヴェントゥーラ郡で保護観察官を務めるキャロリン・サリバンは最近釈放されたばかりの元殺人犯ダニエル・メトロワを担当することになった。 しかし、ダニエルと親しくなるほど、彼は冤罪ではないかと、キャロリンは思うようになった。 そのうちに、2 . . . 本文を読む
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「屈折率」 佐々木譲 

2014年05月10日 | 読書
「屈折率」    佐々木譲   講談社文庫      安積啓次郎は、商社マンから独立して貿易会社を作った。 上手くいかず、倒産する前に会社を整理して解散することにする。 次の仕事を見つけようとしている時、実家のガラス工場を引き受けてくれと、役員にもなっている叔父から頼まれる。 安積ガラス工場は、兄の耕一郎が継いでいたが、業績が低迷していた。 工場を再建する名目で引き受けるが、啓次郎は密かに別の計 . . . 本文を読む
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「泣き童子 三島屋変調百物語 参之続」  宮部みゆき

2014年05月06日 | 読書
「泣き童子 三島屋変調百物語 参之続」  宮部みゆき   文藝春秋     江戸神田三島町にある袋物屋、三島屋。 主人伊兵衛の姪おちかが黒白の間で聴く不思議話の第三弾。 「魂取の池」 神無月はじめの亥の日の炬燵開きの日。 黒白の間を訪れたのは、おちかと同じ年頃の文という娘だった。 文は年が明けたら嫁に行くと言う。 しかし、やきもち焼きが強く、それを心配した母親が文に語った昔話があり、それをおち . . . 本文を読む
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「ガソリン生活」  伊坂幸太郎

2014年05月05日 | 読書
「ガソリン生活」  伊坂幸太郎    朝日新聞出版     車が語る物語。 緑色のデミオは母子4人家族の望月家の愛車。 長男の良夫は20歳で免許を2ヶ月前に取ったばかり。 長女のまどかは高校生で、愛想がないが江口という恋人がいる。 次男の亨は10歳の小学5年生。 しかし、望月家で精神年齢が1番高いのは亨だという共通認識がある。 子どもらしくないから、学校でも苛められている、と言う。 良夫が亨を乗 . . . 本文を読む
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「遅番記者」  ジェイムズ・ジラード

2014年05月04日 | 読書
「遅番記者」  ジェイムズ・ジラード  講談社文庫    THE LATE MAN               柴田京子・訳 ミッド=アメリカン紙の新聞記者のサム・ホーンは報道記者だったが、1年前に妻クレアを交通事故で亡くし遅番記者になっていた。 サムはクレアの日記から、妻が上司のフランクリン・ルールと浮気をしていた事を知る。 遅番記者は夜の仕事なのでルールと顔を合わせたくないことや、息子デイ . . . 本文を読む
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