しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「水の柩」   道尾秀介 

2013年07月31日 | 読書
「水の柩」   道尾秀介       講談社 中学2年の吉川逸夫は、普通な毎日に嫌気を感じていた。 逸夫は志野川沿いにある老舗旅館「河音屋」の長男で、両親と年の離れた弟と祖母と暮らしていた。 普段はクラスの女子とはあまり話すことがないが、文化祭の準備で、木内敦子と話す機会があり、敦子から頼まれ事をする。 それは、小学校6年の時に埋めたタイムカプセルを掘り返すことだった。 敦子は小6の時に転校して . . . 本文を読む
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「潜伏者」  折原一  

2013年07月30日 | 読書
「潜伏者」  折原一         文藝春秋 8年前、埼玉県久喜市で、 少女が連続して失踪する事件が起こる。 6歳の相沢奈美、島村亜衣、矢神沙織の3人。 そのことを書いた小説「堀田守男氏の手②」が、小説春秋推理小説新人賞に応募される。 堀田守男は、失踪事件の容疑者だった。 それを読んだ、ノンフィクション作家の笹尾時彦は、原稿に惹かれる。 犯人の視点から書かれた生々しさが強力だったからだ。 前年 . . . 本文を読む
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「エアーズ家の没落」 サラ・ウォーターズ 

2013年07月26日 | 読書
「エアーズ家の没落」   サラ・ウォーターズ    上・下巻    創元推理文庫  THE LITTLE STRANGER           中村有希・訳 この地方で、かつて隆盛を極めたエアーズ家は、第二次世界大戦終了後まもない今日では、斜陽を迎え、広壮なハンドレッズ領主館に逼塞していた。 かねてからエアーズ家に憧憬を抱いていたファラデー医師は、ある日メイドの往診を頼まれたのを契機に一家の知遇 . . . 本文を読む
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「レオ・レオニ 絵本のしごと」展

2013年07月25日 | 展覧会
「レオ・レオニ 絵本のしごと」   2013.6.22(土)~8.4(日)      Bunkamuraザ・ミュージアム 大好きな絵本作家のレオ・レオニ。 でも初めての絵本『あおくんときいろちゃん』を発表したのは49歳の時。 グラフィック・デザイナーで画家、彫刻家として活躍していた。 孫の為に絵本を作ったのが始まりだとか。 レオ・レオニの登場キャラクターといえば、ねずみ。 今回のポスターは、フレ . . . 本文を読む
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「アルセーヌ=ルパン全集24 カリオストロの復讐」   モーリス・ルブラン 

2013年07月24日 | 読書
「アルセーヌ=ルパン全集24 カリオストロの復讐」   モーリス・ルブラン    偕成社  LA CAGLIOSTRO SE VENGE            長島良三・訳 アルセーヌ・ルパンはプロバンズ銀行にラウール・ダベルニー名義の巨額の小切手を預金しに行く。 そこの貸金庫で、喪服を着たさえない老人が100万フランもの大金を手提げ鞄に入れるのを目撃する。 老人の後を付けたルパンは汽車に乗り、 . . . 本文を読む
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大相撲名古屋場所

2013年07月22日 | スポーツ
優勝は白鵬、3場所連続26度目。 13勝2敗。 連勝記録は、13日目に優勝を決めた後の14日目、稀勢の里に敗れ43で止まる。 前回の連勝記録を止めたのと同じ稀勢の里。 綱取りの期待が掛かった場所だったが、序盤に負けてがっかり。 そこから開き直ったのかもしれないが、綱取りはまたやり直し。 頑張って欲しい、日本人力士。 久し振りに好調と思った琴欧洲は、最後にバタバタと。 日馬富士も、ひとつ負けると連 . . . 本文を読む
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「破弾 刑事・鳴沢了」  堂場瞬一

2013年07月20日 | 読書
「破弾 刑事・鳴沢了」  堂場瞬一       中公文庫 新潟県警を辞め、警視庁に再就職した鳴沢了。 多摩署に配属される。 コネで警視庁に入ったと噂があり、刑事部で疎まれ仕事が回って来ない。 そんな時、同じように疎まれていた刑事、小野寺冴と組んで、ホームレス襲撃事件を担当することになる。 沢ちゃんと呼ばれていたホームレスが襲われたが、現場から姿を消してしまい、捜査も進まない。 事件に優劣はないと . . . 本文を読む
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さだまさし LIVE  4001回

2013年07月19日 | 音楽
さだまさし LIVE  4001回 さだまさし ソロコンサート4000回記念公演 2013.7.18(木)    日本武道館       7月17日、18日と2DAYSで行われた記念コンサート。 両日とも、CSフジで生放送される。 60thのバースデーコンサートもそうだったが、フジはさださんに力が入っている。 4000回は、テレビで時々野球に切り替えながら見ていた。 いきなり坂崎さんが映った時 . . . 本文を読む
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「雪虫  刑事・鳴沢了」  堂場瞬一 

2013年07月17日 | 読書
「雪虫  刑事・鳴沢了」  堂場瞬一    中公文庫            新潟県警捜査一課の刑事、鳴沢了。 鳴沢家は三代刑事で、祖父、浩次は「仏の鳴沢」、父、宗治は「捜一の鬼」と呼ばれていた。 了は子どもの頃から祖父とその仲間から、事件の話などを聞いて育った。 了は刑事になるために生まれたのではなく、刑事として生まれた、と思っていた。 しかし、宗治は了が刑事になることに反対だったようで、2人の . . . 本文を読む
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「アナザーフェイス」   堂場瞬一 

2013年07月15日 | 読書
「アナザーフェイス」   堂場瞬一       文春文庫 警視庁刑事総務課に勤める大友鉄は、息子と二人暮らし。 捜査一課に在籍していたが、育児との両立のため異動を志願して二年が経った。 そこに、銀行員の息子が誘拐される事件が発生。 元上司の福原は彼のある能力を生かすべく、特捜本部に彼を投入するが…。   <文庫本裏カバーより> 学生時代俳優経験もある大友刑事。 名前は鉄だが、ソフトなイ . . . 本文を読む
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