しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「越境者」 C・J・ボックス

2024年05月28日 | 読書
「越境者」 C・J・ボックス  創元推理文庫  
 Stone Cold         野口百合子・訳

ワイオミン、グ州猟区管理官の職を辞したジョー・ピケットは、ルーロン知事の意向で現場に復帰していたが新たな任務を与えられる。
巨大製薬会社の跡取りスコギンズが失踪し、FBIは、州の辺境に住む富豪テンプルトンが前々から暗殺業を営んでおり、スコギンズを標的にしたのではと疑っていた。
さらにスコギンズ失踪の前後、ジョーの友人のネイトらしき男が近くで目撃されていた。
ジョーは知事の指令でFBIと協力し、テンプルトンの本拠地へ情報収集に現地へ赴くが……。
                     <文庫本1頁目より>






事件の真ん中にいつも入っていると言われるジョー・ピケット。
今回もなるべく目立たないようにするべきなのに、猟区管理官として違反を見つけると声を掛けずにいられない。
あっという間に目立つジョー。それが正しい在り方なのだが。
それで大丈夫なのかと言うと、大丈夫ではなかった。
結構ドキドキの展開で色々なことがあるが、幸運も味方して良い方へ。
ヒーローは死なないから。
今回はその事件の他に3人の娘の心配もあって、忙しい。
思わぬ人物も登場して、これはこれから物語が続いていく予告だろう。
ファミリーストーリーとどこかにあったが、まさにその通り。
ネイトも含めてこれからどんなことが起こるのか、見続けて行きたい気持ちになる。
しかし、シェリダンの関わったエピソードはあっさり書かれているように思うが、重い。
あまりにも簡単に銃撃してしまう米国の悲劇だろう。
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