しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「熱砂の果て」 C・J・ボックス 

2024年06月05日 | 読書
「熱砂の果て」 C・J・ボックス  創元推理文庫  
  Off the Grid      野口百合子・訳

ネイト・ロマノウスキの元に連邦政府から派遣されたと言う男が訪ねて来る。
ネイトは指名手配されている身で姿を隠していたのだが、恋人のリヴ・ブラナンが掛けた電話から居場所を突き止めて来る。
ティレルとヴォルクと名乗る男はネイトの罪を帳消しにする条件である任務を突き付ける。
それは州南部の砂漠地帯、レッド・デザートでテロが計画されている可能性があるので、それを探れと言う物だった。
中心人物はサウジアラビア王国駐米大使の長男、ムハンマド・イブラーヒーム(イビー)。
イビーはネイトと同じ鷹匠でもあった。
ワイオミング州猟区管理官のジョー・ピケットは州知事のスペンサー・ルーロンからネイトを探す様に依頼される。
ネイトを匿っていたドクター・バックホルツはルーロンの知り合いで、ネイトを任務にリクルートした男に嫌悪を持っていた。
ルーロンは自分の知らない所で勝手に動き回られるのが嫌いだった。
FBIなどで聞きまわり、レッド・デザートでテロの噂がある事を聞きつけ、ジョーを向かわせることにする。






ワイオミング州猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ。
今回はネイトが主役で、テロの計画や、イビーとのやり取りがメイン。
しかし、その中にジョーやシェルダンが加わる事になるから面白い。
鷹匠同士で、お互いに分かり合う、ネイトとイビーだが、実際には違う流れが出来ていた。
残酷な場面や、悪者になってしまうアラブ系の人たちが気になる所だけれど。
目撃者を残さないようにしたいなら、殺しまわるより、見つからないようにひっそりとしていた方が良いような気がするが。
あんなに派手に動き回ったら、もっと誰か見るのではないか。
イビーがやりたかった事は理論があって分かるけれど。
後はただ妄信としか言えないのではないか。
今回もヒーローは死なないパターンのハードボイルドだけれど、それがお約束だから仕方ないか。
あまりハードボイルドは得意ではないのだが、なぜか読んでいるこのシリーズ。
自分はネイトより、ジョーの方が好きだと思う。
そして、今回はデイジーが可愛いと、思った。
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