しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「見知らぬ人」  エリー・グリフィス

2024年04月28日 | 読書
「見知らぬ人」  エリー・グリフィス  創元推理文庫   The Stranger Diaries    上條ひろみ・訳これは怪奇短編小説の見立て殺人なのか?──イギリスの中等学校タルガース校の旧館は、かつてヴィクトリア朝時代の作家ホランドの邸宅だった。クレアは同校の英語教師をしながら、ホランドを研究している。10月のある日、クレアの親友である同僚が殺害されてしまう。遺体のそばには“地 . . . 本文を読む
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「卒業生には向かない真実」  ホリー・ジャクソン

2024年04月26日 | 読書
「卒業生には向かない真実」  ホリー・ジャクソン  創元推理文庫   AS GOOD AS DEAD      服部京子・訳大学入学直前のピップに、ストーカーの仕業と思われる不審な出来事がいくつも起きていた。無言電話や匿名のメールが届き、首を切られたハトが敷地内で見つかったり、私道にチョークで頭のない棒人間を書かれたり。調べた結果、6年前の連続殺人事件との類似点に気づく。犯人は逮捕され服役中だが、 . . . 本文を読む
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「優等生は探偵に向かない」  ホリー・ジャクソン 

2024年04月24日 | 読書
「優等生は探偵に向かない」  ホリー・ジャクソン  創元推理文庫   GOOD GIRL,BAD BLOOD     服部京子・訳高校生のピップは、友人のコナーから失踪した兄の行方を探してくれと依頼される。兄のジェイミーは、2週間ほど前から様子がおかしかったらしい。コナーの希望で、ピップはポッドキャストで調査の進捗を配信し、リスナーから手がかりを集めていく。関係者へのインタビューやSNSなども丹念 . . . 本文を読む
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「自由研究には向かない殺人」 ホリー・ジャクソン

2024年04月21日 | 読書
「自由研究には向かない殺人」 ホリー・ジャクソン  創元推理文庫   A GOOD GIRL’S GUIDE TO MURDER    服部京子・訳リトル・キルトンに住む高校生、ピッパ(ピップ)・フィッツ=アモービはEPQ(自由研究で得られる資格)の自由研究のテーマを『2012年にリトル・キルトンで起きた行方不明者の捜査に関する研究』にして取り掛かる。それは5年前、当時17歳の高校生、 . . . 本文を読む
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「憤死 死ぬ外に抗議の術なし!」  清水一行

2024年04月19日 | 読書
「憤死 死ぬ外に抗議の術なし!」  清水一行  カッパ・ノベルズ光文社 新宿にある駐車場で男の死体が発見される。死因は頭部を強打したことによる硬膜外血腫で、事故か殺人かは判断が付かなかった。その男は中野の区会議員大野渉と分かる。所轄の成子坂警察署の高木刑事は駐車場の入口に1メートル半ほどの鉄パイプが落ちているのを見つけ、不審に思う。その駐車場から見えるビルに、筑波銀行新宿支店があった。そのビルの屋 . . . 本文を読む
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「火の十字架」 森村誠一

2024年04月15日 | 読書
「火の十字架」 森村誠一  光文社 カッパ・ノベルズ  ミッドウェー海戦で味方の戦闘機を誤射した川合。刑事になった川合はその飛行士の消息を探していた。飛行機のナンバーから綾瀬勝治の機だと分かっていた。そしてその綾瀬勝治が殺されて崖から落とされた事を知る。その時、川合は新婚夫婦強殺事件を担当していた。アメリカから川合と同じ飛行機ナンバーを探してハーミスがやって来る。ハーミスも戦闘機で、ミッドウェー海 . . . 本文を読む
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「致死連盟」 森村誠一

2024年04月14日 | 読書
「致死連盟」 森村誠一  光文社 カッパ・ノベルズ  東京の衛星都市埼玉県相武で、市役所の清掃課員に募集して不採用となった中年男4人。商事会社を人員整理で首になった宮地礼介。秩父の奥で山小屋を経営していたが、諸事情で山を下りて来た由布茂。玩具メーカーの下請けをしていたが、親会社の倒産であおりをくらった桝村耕二。漁師に見切りをつけ丘に上がった南波貞吉。ひょんなことから、4人一緒に警備会社のガードマン . . . 本文を読む
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「複合誘拐」 大谷羊太郎

2024年04月12日 | 読書
「複合誘拐」 大谷羊太郎  光文社カッパ・ノベルズ  東都テレビで、ニュースショーのアシスタント役の女性司会者を一般公募する。生放送で、最終選考に残った10名が集まりアシスタントが決まる日。その中の1人に及川興行株式会社の社長令嬢で大学生の及川理恵がいた。本番15分前、出演者の何人かが洗面所に行くために控室を出る。その姿を廊下で控えていた、理恵の付き添いで来た及川社長の運転手、畑山武が目撃する。し . . . 本文を読む
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「光る崖」 夏樹静子

2024年04月10日 | 読書
「光る崖」 夏樹静子  光文社 カッパ・ノベルズ   名古屋地検の少年係の検事千鳥朱子。ある傷害致死事件を受け持つ。送致されて来たのは18歳の奥平誠次。奥平は道を聞くのに、ある家の庭に入り女性、北沢昌代に声を掛けるが、驚いた女性が振り向いて手に持っていた鎌を向けたので、その鎌を取ろうと手を伸ばし後ろに引いた。その時、もう1人の人物、中尾弘吉が側にいて、鎌はその人に足の動脈を切ってしまい、死亡する。 . . . 本文を読む
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「真昼の誘拐」 森村誠一 

2024年04月07日 | 読書
「真昼の誘拐」 森村誠一  光文社 カッパ・ノベルズ  東都大学教授の宮本洋一郎が、愛人の八木橋紀子との密会を終え帰宅すると、妻の邦子が首をネクタイで絞められ死んでいた。そして、3歳の息子、操が行方不明になっていた。動揺した宮本は紀子に電話をして知らせる。紀子は清純派の人気女優で、宮本とは売れる前に知り合っていた。駆けつけた紀子に宮本は警察に届ける事を拒否し、誘拐犯からの連絡を待つと言う。その間、 . . . 本文を読む
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