しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「あわせ鏡に飛び込んで」 井上夢人

2010年07月31日 | 読書
「あわせ鏡に飛び込んで」 井上夢人     講談社文庫 10編からなる短編集。 「あなたをはなさない」 ぼくは付き合っていた美代子に別れ話を切り出す。 美代子は手を差し出す。 条件反射的に手を取ったぼくの右手と美代子の左手が貼りつく。 美代子は手に瞬間接着剤を塗り付けていた。 コメディっぽい話かと思ったら。 とんでもなかった。 想像したら鳥肌が立つ。   「ノックを待ちながら」  笹本晋一は . . . 本文を読む
コメント

「ある戦慄」1967米

2010年07月30日 | 映画
「ある戦慄」1967米 監督 ラリー・ピアース マンハッタンに向かう深夜に地下鉄。 隣の車両へ移る扉が開かない、酔って寝ている男がいる車両に乗り合わせた人々。 若いカップル、妻の実家から帰る女の子を連れた夫婦。 息子に冷たくされ、不満一杯の夫とその妻。 左手を骨折した若い軍人とその友人。 暴力反対に抵抗がある黒人の夫と、その妻。 ゲイ、禁酒している中年の男。 そこへ乗り込んで来た2人組のチンピ . . . 本文を読む
コメント

「Another アナザー」 綾辻行人 

2010年07月29日 | 読書
「Another アナザー」 綾辻行人     角川書店 榊原恒一は中学3年の春、母の実家がある夜見山市の北中学校に転校する。 母親を生まれた時に亡くし、父親の陽介と2人暮らしの恒一。 陽介が仕事でインドに長期で行くことになったからだ。 4月20日の転入の日、恒一は“原発性自然気胸”の発作を起こし入院する。 その病院で、恒一はひとりの謎めいた少女と出会う。 夜見山北中の生徒で、「ミサキ . . . 本文を読む
コメント

「震える山」 C.J.ボックス 

2010年07月28日 | 読書
「震える山」 C.J.ボックス    講談社文庫   OUT OF RANGE           野口百合子・訳 ワイオミング州猟区管理官、ウィル・ジェンセンが自宅で死亡しているのが見つかり、自殺と判断される。 ウィルの管轄のティートン郡ジャクソンは、広大で難しい地域。 後任に、トゥエルヴ・スリープ郡のジョー・ピケットが推薦される。 ジョーはウィルを尊敬していて、自殺とは信じられなかった。 . . . 本文を読む
コメント

大相撲名古屋場所

2010年07月27日 | スポーツ
大相撲名古屋場所 白鵬が全勝で15回目に優勝。 3場所連続の全勝優勝。 連勝記録も47で、単独3位。 そんな大記録が出た場所だったが、賭博問題でテレビの生中継はなし。 終って直ぐに、録画でダイジェスト放送があったが、やはりつまらない。 問題の大きさを相撲協会は、きちんと受け止めているのだろうか。 そんなことも思う。 白鵬の強さが際立つと言うより、大関の弱さが情けない。 盛り上げてくれたのは . . . 本文を読む
コメント

「八日目の蝉」 角田光代 

2010年07月26日 | 読書
「八日目の蝉」 角田光代    中央公論新社   野々宮希和子は不倫相手の秋山丈博の家から生まれたばかりの赤ん坊を連れ出す。 始めは見るだけのつもりだったが、抱き上げたら手放せなくなってしまったのだ。 希和子はその赤ん坊を“薫”と呼ぶ。 それは、丈博との間に子どもが生まれたら付けるつもりの名前だった。 それから希和子は薫との逃亡生活を続ける。 希和子の赤ん坊を連れた逃亡劇という事では、面 . . . 本文を読む
コメント

2010 F1第11戦 ドイツGP

2010年07月25日 | スポーツ
2010 F1第11戦 ドイツGP 優勝はアロンソ。 2位マッサ、3位ベッテル、4位ハミルトン、5位バトン、6位ウェーバー 7位クビサ、8位ロズベルグ、9位シューマッハ、10位ペトロフ。 フェラーリ、レッドブル、マクラーレンの6台が上位を占める。 7位からは周回遅れ。 それだけ、この3チームが速かった。 フェラーリは、チームオーダーを発令して、アロンソを優勝させる。 チームオーダーは違反なの . . . 本文を読む
コメント

「第四解剖室」 スティーヴン・キング 

2010年07月23日 | 読書
「第四解剖室」 スティーヴン・キング     新潮文庫  Everything’s Eventual Ⅰ   14編からなる短編集。 作者の目次を読むとそうなっているが、まず契約上の問題で、「ライディング・ザ・ブレット」が収録出来ずに13編に。 序文には、この「ライディング・ザ・ブレット」のことが多く書かれているのに、それがない。 世に出た形式が違うからかな。 そして、この本には6編しかない。 . . . 本文を読む
コメント

「プラスティック」 井上夢人

2010年07月21日 | 読書
「プラスティック」 井上夢人    講談社NOVELS 新婚の向井洵子が、夫裕介の出張の間にワープロをマスターしようと綴った日記。 その中で、もう1人の向井洵子がいるような奇妙な体験があった。 4月22日から5月2日までの日記。 5月8日、向井洵子の住む、第二グリーンハイツ205号室の押し入れから、顔を切り刻まれた女性の死体が発見される。 それは向井洵子と判明。行方が分からない裕介が重要参考人と . . . 本文を読む
コメント

「人間たちの絆 刑事エイブ・リーバーマン」 スチュアート・カミンスキー

2010年07月20日 | 読書
「人間たちの絆 刑事エイブ・リーバーマン」スチュアート・カミンスキー 扶桑社ミステリー  Lieberman’s Thief       棚橋志行・訳 絵描きで泥棒の前科者、ジョージ・パトニクス。 ジョージは泥棒に入った屋敷で、殺人を目撃する。 投資コンサルタントのハーヴィー・ロジャーが妻のデイナをナイフで殺すところを。 ハーヴィーはジョージに気付くが逃げられる。 アリバイ工作をしたロジャーは、 . . . 本文を読む
コメント