しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「火焔」サンドラ・ブラウン 

2013年03月15日 | 読書
「火焰」  サンドラ・ブラウン     集英社文庫
 SMOKE SCREEN           林啓恵・訳

チャンネル7の報道記者、ブリット・シェリーは、昔馴染の刑事ジェイ・バージェスのベッドで目覚める。
ジェイから連絡を受けバーで出会い、そこでジェイから聞いた話で衝撃を受けるが、そこから先の記憶がなかった。
いつまでも起きないジェイは、すでに死亡していた。
ブリットは不可解な記憶喪失を、デートレイプドラッグを飲まされたのだと推測。
誰が飲ませたのかは分からないが、そのことを記者会見で話すが、信じる人がいなかった。
その夜、ブリットは、元消防士のラリー・ギャノンに誘拐される。
ラリーには同じような状況が5年前に起きていた。
ジェイのパーティーに招待され、記憶がなくなり気が付いたら隣で売春婦のス―ジー・モローが死んでいたのだ。
ブリットの報道のせいで、職も婚約者も失ったラリーだが、同じ状況にブリットを信じる。
自分が罠にはめられたと気が付いたラリーは、ブリットから話を聞き出そうとする。
そして検死の結果、ジェイは絞殺されたことが分かり、ブリットは殺人容疑者となる。
2人は、罠の真相を探り始める。
それは、5年前に起きた、警察署の火災で7名が死亡した事件と係りがあると思われた。







色々と盛り沢山な感じの物語。
実際に進行中の事件と、その要因になっていると思われる5年前の警察署の火災。
スリリングに進んで、テンポもまあまあいい。
アクションもあるが、取って付けた感じではなく盛り上げてくれる。
警察火災の真相も、なかなか凄い。
しかし、みんな自分が大事で、他人の命や人生が軽い。
それが、友人という形で隣にいるのかと思うと、絶望の深さも深刻。
そんなこんなだから、魅力的な人物は、主人公を含めていないのだが。
デルノ・ピケンズというとても個性的な人物には注目。
彼がこの生活に至った過程も知りたいくらい。
テンポが良くないと感じたのは、ロマンスの部分。
そして、感情的にも恨みに思っていたラリーが、そう簡単にブリットになびくのが理解出来ない。
外見が1番なのか、飢えていたのか。
ブリットも賢いようで、あまりそうでもないような。
ただ騒ぎ立てているだけの感じ。
そして、活躍したのは記憶が戻ったことだけの様な気がする。

ロマンスはあまりいらないと思っていたら、元はロマンス作家だったのだ。
無理ないのか。でもいらない。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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はじめまして、初コメントです! (めぐみ)
2013-03-31 00:50:13
はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっすヾ(@~▽~@)ノ。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(。-_-。)ポッ
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めぐみです! (めぐみ)
2013-04-07 15:02:27
このあいだコメントしためぐみです!覚えてますか?覚えていてくれた嬉しいですw|* ̄ー ̄|せっかくなのでメールできませんか?私ブログとかやってないのでお話がしたいです、アドは nekomegumi77あっとyahoo.co.jpです、待ってますね!(。-_-。)ポッ

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