しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「三年間の陥穽」 アンデシュ・ルースルンド

2024年06月18日 | 読書
「三年間の陥穽」 アンデシュ・ルースルンド  ハヤカワ・ミステリ文庫  上・下巻
 Sovsagott             清水由貴子 下倉亮一・訳

子どもの人身売買を防止する団体に届いたのは、全裸で犬のリードを巻かれた少女の写真だった。
グレーンス警部は、写真の手がかりを元にデンマークへ向かう。
そこで明らかになったのは、ダークネットを通じた世界8カ国21人にのぼる小児性愛者の存在だった。
一斉逮捕のためには、グレーンス警部が小児性愛者を装い、ネット上でリーダーと接触する必要があった。残されたのは24時間。
     <文庫本上巻裏カバーより>

小児性愛者の会合に潜入するためホフマンはアメリカへ向かう。
グレーンス警部は世界8カ国の警察と共に、ホフマンからの連絡を待っていた。
だが、犯罪組織リーダーの狡猾な罠にはまり素性を暴かれてしまった。
ホフマンは薬をもられ、身体の自由を奪われてしまう。
果たしてホフマンは、一斉逮捕の時間までに、リーダーの正体を暴くことができるのか。
そして、最後にグレーンスがたどり着いた驚愕の真実とは。
<文庫本下巻裏カバーより>





「もうやらない」と言っているのに、また巻き込まれて潜入捜査をするピート・ホフマン。
そういうパターンとだからと言っても、やはり気になる。
今回は妻のソフィアの要望でもあるなんて、逃れようがなくて可哀そうなくらい。
読んでいて、内容も辛いがホフマンの立場や気持ちを考えるともっと辛くなる。
心身ともに、苦しんだホフマンだが、何かあったら他の人たちは我関せずになるという事。
世の中は理不尽なことばかりだ。
そして今回の事件、小児性愛者は他の物語でも良く取り上げられる。
それだけ身近にあると言う事なのだ。
グレーンスは気持ちの変化が現れて、少しずつ変わっていっている。
これは年齢から来るものがあるような気がする。
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