しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ワルキューレ」 2008米・独

2010年05月19日 | 映画
「ワルキューレ」 2008米・独

監督 ブライアン・シンガー

1943年、アフリカ戦線で重傷を負い帰還したドイツ陸軍シュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)。
ヒトラー独裁政権を嫌悪して、暗殺計画に加わる。
国内でクーデターが発生した時、予備軍によって鎮圧する“ワルキューレ作戦”を利用し、ヒトラー暗殺後に政権を取る。
そして、戦争を終らせる計画。
予備軍参謀長として、ヒトラーの参加する会議に出席するシュタウフェンベルク大佐が実行することになる。
殺害方法は爆薬を使って、側近も同時に殺すこと。
始めの実行日は、ヒムラーが欠席だった為に延期される。
2度目は1944年7月20日。
その日は、会議の時間と場所が変更されていた。




スティ・ダレヤー『ワルキューレ ヒトラー暗殺の二日間』が原作かと思ったら、作品説明に表示はなかった。
史実だから、何が原作ということはないのか。
本は一応フィクションだったし。
シュタウフェンベルク大佐は、トム・クルーズでイメージ通り。
トム・クルーズは、「ヴァンパイア・レスタト」でもそうだったが、見事に役になれる俳優。
まだ本は心に残っていたので、映画で見るのが待ち遠しかった。
映画はヒトラーの方からは書かれていない。
シュタウフェンベルク大佐側からで、緊迫感が充分に伝わる。
しかし、本よりは説明が少ないので、分かり辛いところもあった。
反対に、実際に顔が見えるので、わかり易いところもあった。
会議の場所が変わった事が、暗殺失敗の重大な要因のひとつだったのだが。
しかし、1番の誤算は決断が遅過ぎて、放送局を手に入れられなかった事。
実際にヒトラーが死んだかどうかは、あの時点では関係なかったのだ。
先にヒトラーは死んだと放送してしまえば、状況は変わっていた。
史実なので、次の展開は分かっているのに、観ながらまたヤキモキしてしまう。
「ヒトラー以外のドイツ人もいる」
ドイツの中でも、ヒトラーを憂い、行動を起こした人物がいることを知らせるのは大切だ。
切ないが、見応えのある映画。

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