しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「沈黙の書」  乾石智子

2016年07月29日 | 読書
「沈黙の書」  乾石智子   東京創元社    コンスル帝国建国前627年。  〈風森村〉に生まれる子どもたちは、何かしらの力を持ちそれに相応しい名前を持っていた。 風を操る力を持つ「風の息子」、その弟ですばしこい「山をまたぐウサギ」。 天候を操る力を持つ「雨の娘」、月の光の癒しの力を持つ「三日月の望み」など。 風の息子が13歳の時、〈風森村〉に突然騎兵がやって来る。 そして、〈風森村〉がケスル . . . 本文を読む
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「刑事たちの四十八時間」  アレックス・グレシアン 

2016年07月28日 | 読書
「刑事たちの四十八時間」  アレックス・グレシアン   創元推理文庫     The Black Country   谷泰子・訳 1890年3月、英国中部地方、まだ雪が降り寒さ厳しい炭鉱の村ブラックハンプトン。 プライス家の3人、両親のサットンとへスターと、末の息子オリヴァ―が行方不明になる。 村のハリー・グライムズ巡査はスコットランド・ヤードに応援を要請。 2日間の期限でウォルター・ディ警部補 . . . 本文を読む
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黒田博樹投手、200勝達成

2016年07月24日 | スポーツ
広島カープの黒田博樹投手、日米通算200勝達成   2試合足踏みしたけれど、それは打線が固くなって点が取れなかったから。 この日は先に点を取り良い展開。 7-0の快勝で、記録達成。 黒田投手は41歳5か月で、中日の山本昌投手に次ぐ年長記録。 お祝いのTシャツには、「あの黒田さんが、まさか・・・」の文字が。 新井選手の、2000本安打の時のお返しかな。 みんなで盛り上がるカープ選手も、とてもいい雰 . . . 本文を読む
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「オーリエラントの魔道師たち」  乾石智子 

2016年07月23日 | 読書
「オーリエラントの魔道師たち」  乾石智子   東京創元社    4編からなる短編集。 「紐結びの魔道師」 紐をさまざまに結ぶことで魔法をかけるテイクオクの魔道士師と貴石占術師の魔道比べ。 「闇を抱く」 女たちの密かな魔法組織を描く。 「黒蓮華」 死体を用いる姿なきプアダンの魔道師の復讐譚。 「魔道写本師」 魔法ならざる魔法をあやつるもの、もうひとりの〈夜の写本師〉の物語。 . . . 本文を読む
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「シンデレラたちの罪」 クリスティーナ・オルソン 

2016年07月22日 | 読書
「シンデレラたちの罪」 クリスティーナ・オルソン   創元推理文庫    ASKUNGAR        ヘレンハルメ美穂・訳 スウェーデン、ヨーテボリからストックホルムに向かう高速列車で6歳の少女リリアンが行方不明になる。 列車はストックホルムの数十キロ手前で信号機の故障が見つかり、フレミングスベリ駅で停車する。 母親のサラはこの時、電話を掛ける為に眠っていたリリアンを残し列車を降りる。 . . . 本文を読む
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「刑事たちの三日間」 アレックス・グレシアン 

2016年07月20日 | 読書
「刑事たちの三日間」  アレックス・グレシアン   創元推理文庫     上・下巻   The Yard     谷泰子・訳 1889年、切り裂きジャックの恐怖がいまだ残るヴィクトリア朝ロンドン。 地に落ちた警察への信頼を回復するため、警視総監サー・エドワーズは、ロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)に殺人捜査課が創設する。 だが刑事の数はわずか12人。 日々捜査に忙殺される中、あろうことか仲 . . . 本文を読む
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「太陽の石」  乾石智子

2016年07月19日 | 読書
「太陽の石」  乾石智子   東京創元社     コンスル大帝国の最北西の地、霧岬の村。 かつては栄えた村は、300年ほど前に岬の中心にゴルツ山が出来てから火山煙におおわれ寒冷の地となる。 ゴルツ山は、魔導師リンターが空から降って地に潜ったことで隆起して生まれた。 16歳のデイスは拾われ子で、姉のネアリイが見つけた。 ある日、デイスはゴルツ山で「太陽の石(オルヴァン)が付いた肩留め(フィブラ)を . . . 本文を読む
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「魔導師の月」  乾石智子 

2016年07月09日 | 読書
「魔導師の月」  乾石智子   東京創元社   こんなにも禍々しく、これほど強烈な悪意を発散する怖ろしい太古の闇に、なぜ誰も気づかないのか・・・・・・。 繁栄と平和を謳歌するコンスル帝国の皇帝のもとに、ある日献上された幸運のお守り〈暗樹〉。 だがそれは次第に帝国の中枢を蝕みはじめる。 コンスル帝国お抱えの大地の魔導師でありながら、自らのうちに闇を持たぬ稀有な存在レイサンダー。 大切な少女の悲惨な . . . 本文を読む
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「黄昏の彼女たち」  サラ・ウォーターズ 

2016年07月08日 | 読書
「黄昏の彼女たち」  サラ・ウォーターズ  創元推理文庫  上・下巻 The Paying Guests     中村有希・訳 1922年、ロンドン近郊。戦争で男手を喪い、母とふたりで暮らすフランシスは、生計のため広すぎる屋敷に下宿人を置くことにする。 広告に応じたのは若い夫婦、レナードとリリアンのバーバー夫妻だった。 家の中に他人がいる生活に慣れないフランシスだが、ふとしたきっかけからリリアン . . . 本文を読む
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「陪審員に死を」 キャロル・オコンネル 

2016年07月07日 | 読書
「陪審員に死を」   キャロル・オコンネル   創元推理文庫      The Jury Must Die        務台夏子・訳 ニューヨーク市警ソーホー署のキャシー・マロリー巡査部長。 マロリーが見張っているのは、《ネッド事件現場清掃車》の清掃員で、亀背の女性ジョアンナ・アポロ。 《ネッド事件現場清掃車》は、マロリーの相棒ライカー巡査部長の弟の会社だった。 今は銃弾を受け、傷病休暇中のラ . . . 本文を読む
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