「嵐の地平」 C・J・ボックス 創元推理文庫
ENDANGERED 野口百合子・訳
猟区管理官ジョー・ピケットの養女エイプリルが、意識不明の状態で発見された。
頭を殴られ、道端に置き去りにされていたのだ。
エイプリルはロデオ・カウボーイのダラスと駆け落ちしていたが、彼はかつて少女に暴行した疑惑があり、ジョーは交際に反対していた。
だがダラスの両親から、彼は大怪我をして実家に戻っており、無関係だと言われてしまう。
ジョーはダラスを疑いながらも、犯人を探しだそうとするが。
一方、FBIから釈放された盟友ネイトにも危機が迫っていた。
<文庫本1頁目より>
前作の続きで、家出をしたエイプリルが怪我を負って見つかった所からの物語。
ジョーの家族の話でもありが、それと同時にエイプリルと一緒だった、ダラスのケイツの家族の物語でもある。
ケイツ家は両親と3人の男兄弟だが、かなり強烈な家族。
それにネイトの物語も加わるが、まさかこの2つが関係しているとは思わなかった。
関係していたと言うより、ある人物が深読みし過ぎて関係させてしまったという感じ。
おの深読みというか早とちりは他にも影響があったのだが。
何だか、あっけに取られる。
それにしてもネイトの不死身さには驚く。
主役は死なないと言う事だけど、少々都合良さ過ぎるような。
良かったけれど。
回復も驚異的過ぎて、現実感がどこかへ行っていまった。
そして、もう新しい恋人が出来てフワフワした気持ちになっている。
そんなものなのかと、硬派なイメージと合わないのだけれど。
今回はすっかり家族の物語になっていた。
娘3人だとまだこれからも問題が出て来るだろうから、こんな展開が多くなるのだろうか。
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