しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「あやかし草子 三島屋変調百物語 伍之続」 宮部みゆき

2019年07月30日 | 読書
「あやかし草子 三島屋変調百物語 伍之続」 宮部みゆき  角川書店    江戸神田三島町にある袋物屋、三島屋。 主人伊兵衛の姪おちかが黒白の間で聴く不思議話の第五弾。 前回の途中から、三島屋の次男、富次郎(小旦那)が聴き手に加わる。 そして富次郎は聞いた話を1枚の絵にする。 それは、話の中に出て来た邪気や禍を祓う力があると、お勝も推奨する。 「開けずの間」 黒白の間の客は平吉と言う30半ばの〈 . . . 本文を読む
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「ゴーストライター」  キャロル・オコンネル 

2019年07月27日 | 読書
「ゴーストライター」  キャロル・オコンネル   創元推理文庫    IT HAPPENS IN THE DARK    務台夏子・訳 劇場の最前列に座っていた男は、暗闇のなかで喉を掻ききられて死んでいた。 泥酔状態だったらしいその男は上演中の芝居「真鍮のベッド」の脚本家だった。 駆けつけたニューヨーク市警ソーホー署の刑事マロリーとライカーは捜査を開始する。 だが、劇場の関係者は、俳優から劇場 . . . 本文を読む
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「ウサギ料理は殺しの味」  ピエール・シニアック 

2019年07月26日 | 読書
「ウサギ料理は殺しの味」  ピエール・シニアック   創元推理文庫      FEMMES BLAFARDES      藤田宜永(よしなが)・訳 フランスの田舎町で続く奇妙な事件。 町のレストランで狩人風ウサギ料理が出された木曜日の晩には若い女が絞殺され、その遺体のそばに扇が置かれる。 切り裂き魔ならぬ“風吹き魔”・・・・・・・? 殺人を予言する占い師の女、彼女にほどこしを受けるホームレスの男 . . . 本文を読む
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「償いの雪が降る」 アレン・エスケンス 

2019年07月23日 | 読書
「償いの雪が降る」 アレン・エスケンス   創元推理文庫       The Life We Bury    務台夏子・訳 ジョー・タルバートは母親と自閉症の弟ジェレミーとの3人暮らしだった。 問題のある母親は、生活費をジョーのアルバイト代を頼りにする始末。 家庭環境から、高校の進路指導では誰も大学という言葉を口にしなかった。 だがジョーは21歳の時、自分の道を生きる為、母親には置手紙、弟には「 . . . 本文を読む
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大相撲名古屋場所 優勝は鶴竜

2019年07月21日 | スポーツ
大相撲名古屋場所 優勝は鶴竜 鶴竜、14勝1敗で7場所ぶり6回目の優勝。 白鵬と星1つの差での取り組み。 もし負けても2連敗はしないだろうと思っていたが、本割で決まって良かった。 まさか友風に負けるとは思わなかった。 鶴竜は名古屋が鬼門だったんだな。 4大関が休場となった場所。 大関は負け越すと次の場所が大変。 休場は怪我が原因だから、余計に大変。 貴景勝は陥落だから10勝が必要。 大関がい . . . 本文を読む
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「監禁面接」  ピエール・ルメートル

2019年07月19日 | 読書
「監禁面接」  ピエール・ルメートル   文藝春秋       CADRES NOIRS     橘明美・訳 企業の人事部長だったアラン、57歳。 リストラで職を追われ、失業4年目。 再就職のエントリーをくりかえすも年齢がネックとなり、今はアルバイトで糊口をしのいでいた。 だが遂に朗報が届いた。 一流企業の最終試験に残ったというのだ。 だが人材派遣会社の社長じきじきに告げられた最終試験の内容は異 . . . 本文を読む
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「砂の街路図」  佐々木譲 

2019年07月18日 | 読書
「砂の街路図」  佐々木譲  小学館文庫         なぜ父は幼い自分を捨てて失踪し、死んでしまったのか―。 母の四十九日を終えた岩崎俊也は、両親が青春時代を過ごした北海道の運河町へと旅立つ。 20年前、父が溺死する直前まで飲んでいた酒場の店主によれば、同じ法科大学漕艇部員だった女性の密葬に参加するために滞在していたらしい。 さらに、昭和44年に漕艇部で起きたある事件を機に、快活だった父の人 . . . 本文を読む
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「鷹の王」  C.J.ボックス 

2019年07月16日 | 読書
「鷹の王」  C.J.ボックス  講談社文庫     Force of Nature       野口百合子・訳 猟区管理官ジョー・ピケットの危機をこれまで何度も救った盟友、ネイト。 鷹匠になる前の隠された経歴が原因で、不都合な過去を隠蔽する謎の組織が次々と刺客を送ってきた。 ジョーの家族にも危険が及び、二人は見えない敵に立ち向かう。 ワイオミングの大自然で展開するスリリングな冒険サスペンスの最 . . . 本文を読む
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「鏡の背面」  篠田節子

2019年07月15日 | 読書
「鏡の背面」  篠田節子   集英社     軽井沢にある十数人が暮らせる『新アグネス寮』は、あらゆる問題を抱える女性を分け隔て無く受け入れる施設だった。 施設を立ち上げた小野尚子は、歴史ある老舗出版社の娘だったが、離婚などからアルコール依存症となる。 立ち直りの助けとなったのが、クリスチャン系「白百合会」の『聖アグネ寮』での暮らしだった。 その施設と多少違う思考から、独立して作ったのが『新アグ . . . 本文を読む
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