しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ドミノ」 恩田陸  

2007年07月26日 | 読書
関東生命・八重洲支社の北条和美は目標達成のために必要な契約書が届くのを、じりじりしながら待っていた。
鮎川麻里花は夏休みミュージカル『エミー』のオーディションを受けるため、控え室で緊張ていた。
東京ステーションホテルの上にあるカウンターで、浅田佳代子はある計画を実行しようとしていた。
初対面の俳句仲間に会う為にバスで東京駅に着いた吾妻俊策は、待ち合わせの『動輪の広場』の場所が分からず途方にくれる。
大学のミステリ連合会の江崎春奈と森永忠司は、次期幹事長の座をかけて、ホラー映画『ナイトメア』を映画館に観に来ていた。
そんな、何も関係がなかった登場人物たちが、東京駅を中心とした舞台で事件に係わっていく。


これはコメディ。
たくさんの登場人物が最後はひとつの物語に集まってくる。
結構、こういう話は面白くて好きなのだが、
段々ドタバタ度が大きくなり、ラストは集団で動き回る追いかけっこに。
ひとつを倒したら、次々と倒れていドミノなぞらえているのだと思うが、このドミノは出発点がいくつかあり、それが本流へとまとまっていくドミノ。
これは、視覚向き。読んでいるのが少々面倒臭くなる。
登場人物が多いからか、似顔絵イラストと一言自己紹介が載っているが、それほど複雑ではないのでこれがなくても覚えられるけれど。
キャラクターは個性的。
一番好きなのは、吾妻俊策の俳句仲間の元警察3人組かな。


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