しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ブルー・ヘヴン」  C・J・ボックス

2009年02月26日 | 読書
「ブルー・ヘヴン」  C・J・ボックス    ハヤカワ・ミステリ文庫
 BLUE HEAVEN        真崎義博・訳

カナダ国境に近いアイダホ州北部の小さな町。
ロサンジェルスの警察官が引退後に移り住むことが多いこの町を、地元の人々はノース・アイダホと呼び、ロスの警察官はブルー・ヘヴンと呼んでいた。
4月の金曜日の午後。
12歳のアニーと10歳のウィリアムの姉弟は森で3人の男が1人の男を銃殺するのを目撃する。
見ていたことを男たちにも知られ、追いかけられる。
2人は森を抜け、走って来た1台の車を止めて助けを求める。
運転していたのは、かつて母親のモニカと付き合っていたミスタ・スワンだった。
2人は人殺しを見たと訴える。
スワンの車はその男たちに止められるが、2人を匿って自宅に連れて行く。
そこでアニーは見たのは、警察官の制服を着てスワンと先ほど見た男が一緒に写っている写真だった。
アニーとウィリアムは再び逃げ出す。
一方、8年前に起きたサンタ・アニータ競馬場の現金強奪殺人事件を追いかけ、2日前にアルカディア警察を退職した元刑事、エデュアルド・ヴィアトロが手掛かりを追ってノース・アイダホにやって来る。
親子3代に渡る牧場(ロウリンズ・ランチ)の、ジェス・ロウリンズは、資金難に苦しんでいた。



2人の姉弟が見た殺人事件、ヴィアトロが追いかけている事件、そして子どもたちが逃げ込んで来たことにより事件に係わるようになる、牧場主のジェス・ロウリンズの物語。
始めは関係がないようだが、それが上手に絡み合い、展開していく。
町の様子や人間関係もよく書かれ、登場人物も個性豊かで特徴もあるので、頭の中の映像もかなりはっきり浮かんだ。
しかし、読んでいる時、登場人物の年齢をちきんと把握していなく、途中で結構みんな年配なのに気付く。
しかし、みんな動きが素早いので、分かってからもちょっと修正が難しかった。
展開も早いので、先が気になってどんどん読み進んでしまう物語。
面白かった。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「誰も知らない恋人」 リサ... | トップ | 「モダンタイムス」 伊坂幸... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事