しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「誰も知らない恋人」 リサ・ガードナー

2009年02月24日 | 読書
「誰も知らない恋人」 リサ・ガードナー   ヴィレッジブックス ソニー・マガジンズ
  THE NEXT ACCIDENT    前野律・訳

FBI主任特別捜査官ピアース・クインシーの長女マンディ(アマンダ)はある男の罠にはまり交通事故に見せかけて車を追突させられる。
アマンダは生命維持装置で人工的に生きていたが、1年後に死亡する。
クインシーはその事故が納得出来ずに、警察を辞め探偵になっていたレイニー(ロレイン)・コナーに調査を依頼する。
クインシーの別れた妻ベシー(エリザベス)は、マンディの腎臓を移植されたという男トリスタン・シャンドリングと出会い、心を許す。
しかし、それはマンディを死に追いやった男だった。



「熱帯夜に狩人」でこの事件の事は知ったが、「熱帯夜の狩人」を先に読んでもネタバレになるような事あまりなく、サスペンス度を下げるようなことはなかった。
しかし、1番レイニーやピアースの気持ちが描かれているので、その2人の関係を知るためには、こちらを先に読んだ方が良かった。
キンバリーの性格もよく分かるので、人物を知る上ではやり順番がいい。
犯人は表に出て動き回り、クインシー達のことを良く知っている人物という事は分かるのに、それが誰かは中々分からないというもどかしさ。
長い年月を掛けての殺人計画は執念深さも感じさせ、人を殺すことをなんとも思わないサイコパスの様相もあり、心理的にジリジリと追い詰められる怖さがあった。
張り詰めた緊張感は最後まで持続し、面白かった。
相手の心に中に入る手段は、人との付き合い方のテキストのようだ。

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