「危険なビーナス」 東野圭吾 講談社
38歳、獣医の手島伯朗は、5歳の時に画家だった父親の一清を亡くす。
3年後、母親の禎子は、医師の矢神康治と再婚し、弟の明人が生まれる。
矢神家は跡継ぎとして明人を育てる。
伯朗は康治の籍には入っておらず、中学生の時養子の話が出たがそれを断り、20歳の時手島姓に戻る。
16年前に禎子が死んだこともあり、矢神家とは付き合いがなくなる。
そんな伯朗に、突然明人の妻と名乗る女、楓から連絡がある。
明人は仕事でシアトルに居たが、義父が危篤で帰国したが、その日に書置きを残して姿を消したと言う。
2日経つが連絡が取れず、警察も相手にしてくれなくて伯朗に会いに来たのだ。
10年ほど連絡もなかった伯朗には、初めて聞く話しばかりだった。
楓は、義父のお見舞いに行くのに、付いて来て欲しいと言う。
積極的な楓のペースに巻き込まれるように、伯朗は矢神家の人たちとまた係わりを持つ。
東野さんなので読みやすく、それなりに面白い出だしなのだが。
どうも伯朗と言う人物が嫌。
楓もとても胡散臭いのに、伯朗から見た物語だからその辺りを追及する事もない。
そんなにも好みの女性が現れると、他の事はどうでも良くなるものなのか。
そんな心理も分からないし、馬鹿みたいと思ってしまう。
楓もあまり魅力的な人物ではない。
まあ、これは何か企んでいるからだろうと思っていたが。
明人の誘拐と言うのも始めから真実味がなかった。
それでも、禎子の死、秘密の宝、取り壊したはずの家、など謎がたくさんで先が気になる。
何が起こるのか、過去に何があったのか。
しかし最後に分かった結末はかなり肩すかし。
もっと大きな何かがあるのかと思った。
ドタバタした感じの物語は、結局最後までドタバタと終わる。
38歳、獣医の手島伯朗は、5歳の時に画家だった父親の一清を亡くす。
3年後、母親の禎子は、医師の矢神康治と再婚し、弟の明人が生まれる。
矢神家は跡継ぎとして明人を育てる。
伯朗は康治の籍には入っておらず、中学生の時養子の話が出たがそれを断り、20歳の時手島姓に戻る。
16年前に禎子が死んだこともあり、矢神家とは付き合いがなくなる。
そんな伯朗に、突然明人の妻と名乗る女、楓から連絡がある。
明人は仕事でシアトルに居たが、義父が危篤で帰国したが、その日に書置きを残して姿を消したと言う。
2日経つが連絡が取れず、警察も相手にしてくれなくて伯朗に会いに来たのだ。
10年ほど連絡もなかった伯朗には、初めて聞く話しばかりだった。
楓は、義父のお見舞いに行くのに、付いて来て欲しいと言う。
積極的な楓のペースに巻き込まれるように、伯朗は矢神家の人たちとまた係わりを持つ。
東野さんなので読みやすく、それなりに面白い出だしなのだが。
どうも伯朗と言う人物が嫌。
楓もとても胡散臭いのに、伯朗から見た物語だからその辺りを追及する事もない。
そんなにも好みの女性が現れると、他の事はどうでも良くなるものなのか。
そんな心理も分からないし、馬鹿みたいと思ってしまう。
楓もあまり魅力的な人物ではない。
まあ、これは何か企んでいるからだろうと思っていたが。
明人の誘拐と言うのも始めから真実味がなかった。
それでも、禎子の死、秘密の宝、取り壊したはずの家、など謎がたくさんで先が気になる。
何が起こるのか、過去に何があったのか。
しかし最後に分かった結末はかなり肩すかし。
もっと大きな何かがあるのかと思った。
ドタバタした感じの物語は、結局最後までドタバタと終わる。
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