しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「私立探偵コーモラン・ストライク カイコの紡ぐ嘘」 ロバート・ガルブレイス

2016年02月02日 | 読書
「私立探偵コーモラン・ストライク  カイコの紡ぐ嘘」  ロバート・ガルブレイス(J.K.ローリング)   講談社 上・下巻
 THE SILK WORM      池田真紀子・訳

コーモランの事務所に夫オーウェン・クワインを探して欲しいと妻のレオノーラが訪れる。
オーウェンは作家で、10日前に家を出ていた。
新作を出版出来ないとエージェントのエリザベス・タッセルに言われた直後。
行先は作家の隠れ家だが場所が分からないと言う。
そして、いなくなってから見知らぬ女が訪ねて来たり、尾行されたり、不審な事が続いているとも。
コーモランは依頼を引き受け、隠れ家を聞き出すために出版社の編集長クリスチャン・フィッシャーに会う。
しかし、そこにオーウェンはいなかった。
関係者に会い、オーウェンの新作が問題になっている事を知る。
それは、自分の身近な人物や出版関係者を中傷と暴露で現した物だった。
コーモランはオーウェンの居そうな場所を捜し当てる。
しかし、発見したのは無残な死体となったオーウェンだった。

私立探偵コーモラン・ストライク 第2弾









人探しが、残酷な殺人の犯人捜しへとなった物語。
しかも、コーマランは前回の事件で警察からも嫌がられる存在になっていた。
のらりくらしした感じでなかなか進まないのは前回と同じ印象。
出版関係者にも沢山会うのだが、あまり個性的ではない感じで、時々混乱する。
しかし、今回はしっかりと事件の謎解きを楽しめる内容。
オーウェンの小説がエログロなので、それに付いての探求などは飛ばしたくなるのだが。
殺人者も、そこまでするのかと言う感じだが。
すでに軌道を外れているとなれば、何でもありかも知れない。
今回も、事件よりもコーモランとロビンを中心にした人間関係が楽しいのだ。
コーモランという人間が興味深い。
これはシリーズとして続いていくようだ。
コーモランとシャーロット、ロビンとマシューにもまだまだ色々とありそうだ。
次作も楽しみにしたい。
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