しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「暗闇でささやく声」  ジョイ・フィールディング 

2011年04月08日 | 読書
「暗闇でささやく声」  ジョイ・フィールディング    文春文庫
 Whispers and Lies          吉田利子・訳

40歳で独身の看護婦、テリー・ペインター。
1人暮しの自宅の、裏のコテージに借家人を探していた。
前に貸していた女性エリカ・ホランダーが家賃を払わないで、いなくなってしまったのだ。
今度は落ち着いた人を探していたのだが。
病院に出した掲示板の貼り紙を見てやって来た、保証人もなく失業中の若い女性アリソン・シムズに貸すことになる。
貸してからも不安を感じたが、無邪気で人懐こいアリソンに、テリーも心を開いていく。
アリソンの友人に困らせられることもあったが、追い出そうと思っても実行出来なかった。
そんな中、テリーは担当する患者のマイラ・ワイリーの息子とのロマンスを予感し、アリソンも後押しする。





これは、騙された。
始めは、どうしてこんな借家人を置いておくのだろうとイライラした。
あまり面白い展開でもないまま進んで行く。
そんな中、突然驚くことが。
マイラ・ワイリーのところ。
あまりにも、突拍子な感じがした。
しかし、それがその後の出来事にスムーズに繋がっていく。
読み終わって、どうしてこんな人間になったのかを知りたくなった。
原因は、と言うのはあるが、それははっきり書かれていない。
そして、書かれなかった殺人がまだあるのも予想出来るのだが。
始めの展開がゆっくりで、もう少しテンポがあればいいと思ったが。
その分、その後の真相のことをもっと詳しく知りたいと思った。
想像も出来るが、もう少し書いて欲しかった。

物事は、見る人や角度によって全く違うものになる。
そんなことを知らされる。

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