しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「カッティング・エッジ」 ジェフリー・ディーヴァー 

2020年10月09日 | 読書
「カッティング・エッジ」 ジェフリー・ディーヴァー   文藝春秋    
  THE CUTTING EDGE         池田真紀子・訳

マンハッタンのミッドタウンにあるダイヤモンド地区にあるダイヤモンド店で3人の男女が殺害される。
店主のジャティン・パテルと婚約指輪を受け取りに来たカップルだった。
パテルは原石を加工して高品質なダイヤモンドに研磨する“カッター”として有名だった。
犯人はダイヤモンドの原石を持ち去り、パテルには拷問された後があった。
そして、カップルの前に店を訪ねた石の査定をするワイントラウブが殺され、またしても婚約中のカップルが襲われる。
犯人はダイヤモンドに対する妄執を語り、「プロミサー」と名乗った。
やがて、事件の目撃者がもう1人いる事が分かる。
パテルの弟子のヴィマル・ラホーリは、店に行って犯人と出くわす。
銃撃されるが、弾は持っていたダイヤモンドの原石、キンバーライトに当たり、逃げる事が出来た。
警察に電話で犯人の特徴など伝えるが、出頭出来ない理由があった。
ヴィマルを犯人も追っていた。

リンカーン・ライムシリーズ、第14弾。







ダイヤモンドに妄執を持つ犯人が起こす事件が始まり。
その後に地震によるガス漏れから火災になり死亡事故が起きる。
ライムには、犯罪王のエル・アルコンの裁判で検察側の証拠捏造を阻止して欲しいとエルの弁護士、トニー・カレーラス=ロペスから依頼がある。
メインの事件の他にも事件があって、その後の展開が何となくマトリョーシカみたいだと思っていた。
そのイメージが、最後の隠れていた人物が登場してああやっぱりと自分で納得。
シリーズも長くなると、前の事件と係りが出て来る。
特に今回は前作の『ブラック・スクリーム』の続編の要素も多々あった。
今回も続きが待っている終わり方なので、あまり間を置かずに、忘れないうちに続きが読みたい。
ジェフリー・ディーヴァーは新シリーズを始めたようだけど。

今回も幅広い話題で、ダイヤモンドに付いてや暗号のことなどほかの知識も。
それで多少テンポが落ちてしまう気がする。
ただそれも全て物語には関わっているので、仕方ない気もするが。
テンポが落ちるのはちょっと残念。
そして、地震とそれ以外の揺れの違いは直ぐに分かることだろう。
それぞれ専門家がいるのだから。

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