しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ヒポクラテスの誓い」  中山七里

2020年10月07日 | 読書
「ヒポクラテスの誓い」  中山七里   祥伝社   

浦和医科大の研修医、栂野真琴はある理由で法医学教室に行くことになる。
法医学教室の担当教授は光崎藤次郎、准教授は紅毛碧眼のキャシー・ペンドルトン。
そして、光崎と埼玉県警の繋がりから、若い刑事の古手川が良く出入りしていた。
真琴たちこの4人は、解剖によって事件の真相や真実を明らかにして行く。
ただ、その解剖は、県警が要請のしていない案件、遺族に虚偽申告した案件、東京都監察医務院が処理した後の案件、病院死の案件など。
光崎の傍若無人で独断専行は問題視されていた。
真琴も最初は批判的だったが、段々光崎の考え方に傾倒していく。






人の死因は解剖しないと分からないと言うのは、外国のドラマを見ていて知った。
日本では司法解剖が少ないので、本来は事件性があっても見逃されていると。
そんな埋もれそうな真実を解剖によって明らかにする、という物語。
ただ、光崎教授には他の目的もあった。
それが最後で分かるのだが。
それがこんなやり方なのかと、あまりスッキリしない。
ただ、そんな事件が沢山あると無理が出るような。
事件と解剖を結び付ける為に、本来あり得ないだろう事も無理に起こしている。
病院で治療を受けているなら、そんな事は当然分かるはずと言うもの。
医療はそんなに詳しくはないが、それでも気になる。
そんな事があると、他の事もどうなのだろう。

この前に読んだ、『切り裂きジャックの告白』の古手川刑事が出て来たのが嬉しかった。
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