しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「魔性の子」(再読) 小野不由美 

2019年10月02日 | 読書
「魔性の子」(再読) 小野不由美   新潮文庫   

教育実習のため母校に戻った広瀬は、教室で孤立している不思議な生徒・高里を知る。
彼をいじめた者は“報復”ともいえる不慮の事故に遭うので、“高里は祟る”と恐れられているのだ。
広瀬は彼をかばおうとするが、次々の凄惨な事件が起こり始めた。
幼少の頃に高里が体験した“神隠し”が原因らしいのだが・・・・・・。
彼の周りに現れる白い手は?
彼の本当の居場所は何処なのだろうか?
    <文庫本裏カバーより>





〈十二国記シリーズ〉の新刊がもう直ぐ発売されるという事で、シリーズの再読を始める。
このシリーズを読み始めたのは、アニメを見たから。
十二国記シリーズの始めに書かれた物語「魔性の子」は最後に読んでいる。
今回は始めに読む。
しかし、これを始めに読むと十二国の事は全くと言っていいほど分からない。
高里は何処に行っていて、何処に帰りたがっていたのかは大きな謎。
そして高里の周りで起こる、まさに祟りと言える事件。
それはあまりにも見境なく、強いパワーを発揮しておぞましいだけ。
確かにこれはホラーだ。
この物語から、十二国を想像することは出来ない。
最後に記憶が戻った高里・泰麒が話す断片はあるが、それだけ。
だから、これは最初に読む物語ではなく、スピンオフなのだ。
分かって読んでいると、怪奇な現象も、とても切ない。
広瀬も向うの人間なのかと思っていたのだが。
以外と行き来がある、2つの世界。
こちらの世界の幽霊や妖怪と言った怪奇現象は、このような繋がりから来ているのかも知れない。
 
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