しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「どんなに上手に隠れても」 岡嶋二人  

2006年11月07日 | 読書
4月23日午前10時41分、南青山の警察署に「結城ちひろを誘拐しようとしている男たちがいます」と電話が掛かってきた。
結城ちひろは今売り出し中の歌手だった。
悪戯電話だろうと思いながら、警察がその話のあったテレビ局に駆けつけると、結城ちひろは姿を消していた。
そして、11時頃に、結城ちひろの所属するプロダクションに脅迫電話が入る。


面白かった。
誘拐されたのが、まだ売り出し中とはいえ芸能人で、芸能プロやスポンサーの対応、駆け引きが絡んでくる誘拐。
そして、妙なたれ込み電話があったと言う事で、話は膨らんでいく。
身代金の受け渡しの方法は、大掛かりだが現実的にはありそうな手法。
1億円を要求している犯人だが、この大掛かりな手を使うところから、犯人の狙いはお金ではないと予想がつく。
罪を犯してまでも手に入れたい、もしくは守りたいものはなんなのだろうと、思っていたが、その理由もなるほどと納得出来るものだった。
納得出来るが、馬鹿らしいと思う。
これが1番大切に思う人がいることが納得出来るということだ。
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