しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「薔薇の渇き」 ホイットリー・ストリーバー  

2007年02月02日 | 読書
何世紀にも渡って生き続けている、レディ・ミリアム。
ミリアムは人間の血を飲んで生きている。
パートナーのジョンとはここ180年ほど連れ添っている。
二人の生活パターンはきわめて確固で、24時間ごとに6時間の睡眠。食事の後4時間経つと眠気が訪れる。食事は1週間に1度とればいい。
ところがジョンの生活パターンに変化が現れ始める。睡眠が不規則になり、飢餓感が強まる。そして老化が始まって行く。
過去にもパートナーを老化で失っていたミリアムは、『睡眠と加齢』の著書で、老衰学の権威、サラ・ロバーツ医師に接近し、自分の血の秘密を探ろうとする。


映画「ハンガー」の原作ということらしいが、「ハンガー」は観ていない。
吸血鬼物語だが、本文の中に吸血鬼という言葉は登場しない。
ひとつの突然変異(ミュータント)として捉えられる。
ミリアムは昼間も平気だし、招かれなくても他人の家に入って行ける。しかし、ミリアムが仲間に引きこんだパートナーはある時突然、老いていく。
ミリアムが大元になるのだが、なぜミリアムがこうなったは、分からない。やはりミュータント?
血を混ぜて仲間になるのは同じだが、吸血鬼が老いるというのは、新鮮だった。
しかし、老いても死なないとうところに怖さのひとつがある物語だが。
吸血鬼の血を調べたり、魅せられて引き込まれて行く過程がスリルがあって面白かった。
結構、天下無敵な感じのミリアム。
一味違った吸血鬼もの。

続編が書かれて3部作になったそうなので、続きも読んでみたい。

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