しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ねじれた家」 アガサ・クリスティー 

2020年11月08日 | 読書
「ねじれた家」 アガサ・クリスティー  早川書房クリスティー文庫87 
  Crooked House          田村隆一・訳

ねじれた家に住む心のねじれた老人が毒殺された。
根性の曲がった家族と巨額の財産を遺して。
状況は内部の者の犯行を示唆し、若い後妻、金に窮していた長男などが互いに疑心暗鬼の目を向け合う。
そんな中、恐るべき第二の事件が…
マザー・グースを巧みに組み入れ、独特の不気味さを醸し出す女史十八番の童謡殺人。
     <文庫本裏カバーより>





テレビで映画を見て、クリスティーにもこんな犯人がいたのかと知り読んでみた。
多少設定は違うが、経過や犯人が分かって読んでいるのだが、これが結構面白い。
知らなかったらサラリと読み進めてしまう所でドキドキ。
登場人物の思惑も深く感じられる。
犯人の動機は、映画の方がはっきりしていた。
しかし、こういう犯人の時の結末。
他の作家の話のもあるが、似たような結末となる。
そして、みんな何となく納得してしまう。
なんだかそんな所が考えさせられる。
ポアロやマープル物はたくさん読んだが、2人が登場しない物語はいくつあるのだろう。
「そして誰もいなくなった」は有名。「無実はさいなむ」もそうか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第52回全日本大学駅伝   | トップ | 「ヒポクラテスの憂鬱」  ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事