しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「密造人の娘」 マーガレット・マロン 

2010年12月06日 | 読書
「密造人の娘」 マーガレット・マロン   ハヤカワ ミステリアス・プレス文庫94
 BOOTLEGGER’S DAUGHTER        高瀬素子・訳

アメリカ、ノース・カロライナ州コルトン郡。
弁護士のデボラ・ノットは、ある裁判をきっかけに、地方裁判所の判事に立候補する。
そんな中、デボラは昔あった殺人事件の捜査を依頼される。
依頼者は殺されたジャニー・ホワイトヘッドの娘のゲイル。
デボラはゲイルのベビーシッターをしていたことがあった。
そして、父親のジェドとは幼馴染で、淡い恋心を抱いていた時期もあった。



過去に起こった事件を調べて、解決すると言うパターンの物語。
かなり衝撃的な過去の事件だが、物語はそのことだけに向かい合っていない。
もうひとつは地方裁判所の判事の選挙。
こちらも、人種差別などがからんで、大きな問題を提示している。
だた、2つが別ものの感じで、気持ちが分散される感じ。
それは、デボラも同じだったのではないか。
しかし、デボラ自身はあまり活躍しない。
過去の事件は、調べることにより勝手に動き出す。
そして、たくさん人が死ぬことになる。
結果から見ると、それで良かったのだろうかと、ちょっと思ったりして。

その時代や、地域性が関係しているので、その点は面白い。
ただこの事件なら、起こった当時に警察が解決出来たような気がするが。


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