しましましっぽ

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「十二国記 黄昏の岸 暁の天」(再読)  小野不由美 

2019年10月20日 | 読書
「十二国記 黄昏の岸 暁の天」(再読)  小野不由美  講談社文庫  

登極から半年、戴国再興に燃える泰王驍宗。
反乱鎮圧のために自ら文州に赴いた王の悲報に、留守を預かる幼い泰麒は衝撃をうけ、大鳴動とともに忽然と姿を消した。
王と麒麟を突然失い、偽王の圧政が始まった戴―。
その行く末を案じ将軍李斎は命をかけて景王陽子に会うために空を翔けるが・・・・・・。
      <文庫本裏カバーより>

李斎の必死の様子を見て、陽子は何とか戴を助けたいと思う。
しかし、他の国に兵を進める事は出来ないため、行方知れずの泰王を探す事は不可能。
延麒から、鳴動の蝕は麒麟が起こすもので、泰麒は蓬莱に戻ったのかも知れないと聞く。
蓬莱に自由に行けるのは麒麟と上位の仙だけ。
陽子は何とか泰麒を捜したいと考え、他の国の麒麟に協力を求める事を提案する。
今まで十二国ではあまり国交はなかった。
しかし、それぞれの国が助け合う必要性を説く陽子に心動かされ、延王も協力する事になる。






これは「魔性の子」の十二国の方から見た物語。
でも、蓬莱にいるハクサンシやゴウランの考えも見える。
どれほど戸惑い、混乱していたか。
この気持ちを読むと、あの惨劇も分かる気がする。
佳境に入り、泰麒を見つける所辺りから、「魔性の子」の頁も繰りながら、読み進める。
結構緊迫感があり、ハラハラする。 もう知っているのに。
この続きがもう直ぐ読めるのだと思うと、本当に嬉しい。
泰麒が・・・・とずっと気にして来たのだ。
そして陽子が感じ始めた十二国の違和感。
それも何か進展や解明があるのだろうか。

今まで、登場しない国は、範と舜だと思っていたが、この時に氾王と氾麟が登場していた。
延王のライバルのような氾王。
祥瓊曰く“見た目は美しい少女だが、中身は延麒”だと言う氾麟。
王様と麒麟はそれぞれピッタリな組み合わせのようで面白い。
舜だけ、まだかな。

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