しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「死神の精度」  伊坂幸太郎  

2005年10月29日 | 読書
死神の仕事は、死ぬ人が決まったら7日間調査して、「可」か「見送り」かを報告する。
「可」になると、その人は調査が始まってから8日目に死ぬ。
死神はその人の死を見届けて、仕事を終える。
自殺や病気は死神の管轄外なので、調査している間にその人が死ぬ事はない。
死神は情報部から送られたデータをもとに、その人に接触して判断する。
人前に現す姿は相手に寄って決まる。ただし呼ばれる名前はいつも同じ。
どれも、市や町の名前で、管理上の記号の様な物かも知れない。
この話は死神「千葉さん」が調査した6人と千葉さんの物語。

死神はミュージックが好きなので、人間世界にいる時は、CDショップで視聴している事が多い。
そう言えば、凶悪な宇宙人がミュージックが好きという映画があったな。
千葉さんが調査している時は、いつも雨降りという設定や、人間の言動がよく分からないので、人間との会話のちぐはぐさが面白い。
千葉さんにも知らぬ間に時が流れているのが分かる。
伊坂さんは仙台在住だけれど、千葉出身なので、千葉さんにしたのかな。

各タイトルの真中が白く抜けている。その裏が写真になっている。
よく見ると、白く抜けている所に写真が裏焼きの状態でうっすら見える。凝った装丁だ。
これは、死神から見た世界なんだろうか。

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