埼玉県久喜市。冷たい霙が降っていた1月、悲惨な事件が起こる。
この地区の名士、田沼家で4人が刺殺される。死亡したのは田沼竜之介とその妻,
長男夫婦。長男夫婦の20歳の長女はその場にいたが無事で、
17歳の長男が行方不明になっている。
同日同夜、少し離れた吉岡家でも、ふたり暮らしの老夫婦が刺殺されていた。
2つの事件で同じ足跡が見つかり、繋がりがある事はわかるが、動機が全く見つからない。
そして、鍵を握ると見られていた17歳の長男も刺殺体で発見される。
この事件とは別に、万引きをして捕まり、逃げようとして店員に軽い怪我を負わせた
20歳前後の男の話がある。その男は名前を言う事を最後まで拒んだ為に、6年の実刑を受ける。
そして、その男を、じっと観察している者がいる。
この名前の名乗らない男を「沈黙者」と観察者は表現している。
6年後に出所する所まで見届け、尚且つその男の本名も突き止めているのは何者なのか?
2つの話が何の係わりがない筈がなく、どう結びつくのか。
名前を名乗らない男「沈黙者」は6年経って、出所しているのだから、
こちらが過去の事と言うのは分かるのだが・・・・。
あー、そう言う事だったのか、と。また惑わされてしまった。
今回は怨みの深さを表す為に、事件が悲惨過ぎて、読み終わった後は結構気が重い。
折原さんの書く犯人はサイコパスだからね。
しかし、一家惨殺は実際に事件でもある。と言うか多い。小説だけにして欲しい。
そして名前を名乗らないだけで、本来なら執行猶予が付く程度の事が、懲役6年になって
しまうのだろうか。名前とは、そんなに大事な物なのか。
名前は本質ではなく、人間を認識し易い為の記号の様な物ではないのか。
でも、姓名判断などがあるから、付いた途端に人格を表す物になってしまうとか。
名前ひとつで人生が変わるとしたら、なんか怖い。
この地区の名士、田沼家で4人が刺殺される。死亡したのは田沼竜之介とその妻,
長男夫婦。長男夫婦の20歳の長女はその場にいたが無事で、
17歳の長男が行方不明になっている。
同日同夜、少し離れた吉岡家でも、ふたり暮らしの老夫婦が刺殺されていた。
2つの事件で同じ足跡が見つかり、繋がりがある事はわかるが、動機が全く見つからない。
そして、鍵を握ると見られていた17歳の長男も刺殺体で発見される。
この事件とは別に、万引きをして捕まり、逃げようとして店員に軽い怪我を負わせた
20歳前後の男の話がある。その男は名前を言う事を最後まで拒んだ為に、6年の実刑を受ける。
そして、その男を、じっと観察している者がいる。
この名前の名乗らない男を「沈黙者」と観察者は表現している。
6年後に出所する所まで見届け、尚且つその男の本名も突き止めているのは何者なのか?
2つの話が何の係わりがない筈がなく、どう結びつくのか。
名前を名乗らない男「沈黙者」は6年経って、出所しているのだから、
こちらが過去の事と言うのは分かるのだが・・・・。
あー、そう言う事だったのか、と。また惑わされてしまった。
今回は怨みの深さを表す為に、事件が悲惨過ぎて、読み終わった後は結構気が重い。
折原さんの書く犯人はサイコパスだからね。
しかし、一家惨殺は実際に事件でもある。と言うか多い。小説だけにして欲しい。
そして名前を名乗らないだけで、本来なら執行猶予が付く程度の事が、懲役6年になって
しまうのだろうか。名前とは、そんなに大事な物なのか。
名前は本質ではなく、人間を認識し易い為の記号の様な物ではないのか。
でも、姓名判断などがあるから、付いた途端に人格を表す物になってしまうとか。
名前ひとつで人生が変わるとしたら、なんか怖い。
名前を名乗らないだけで、実刑6年(求刑は8年だった)の刑を受けた事件は事実だと。罪の重さもこの小説にあるくらいの軽い物だった。
折原さんはこの新聞に載った記事から、この話を思いついたそうだ。