しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「レイトショー」 マイクル・コナリー

2022年12月30日 | 読書
「レイトショー」 マイクル・コナリー  講談社文庫  上・下巻
  LATESHOW           古沢嘉通・訳

ロス市警女性刑事レネイ・バラードはハワイ出身、三十代独身。
上司とぶつかりハリウッド分署深夜勤担当刑事に。
レイトショーは警察内隠語深夜勤を指す。
初動捜査はできても本格的捜査は昼勤の刑事に委ねなければならないという制約のある中、使命を果たそうと苦闘する。
新シリーズにしてニュースターが誕生!
     <文庫本上巻裏カバーより>

ある夜、女装男性が酷い暴行を受け、昏睡状態に。
独自捜査を進めるバラードだが、同夜ナイトクラブでの銃撃事件に駆り出される。
ロス市警内部の闇と闘い、身の危険にさらされながら二つの事件の真相に辿り着く。
邪悪極まりない男たちに敢然と立ち向かうタフで優しき女性刑事の姿に胸が熱くなる新警察小説。
      <文庫本上巻裏カバーより>






新しいヒロインの登場。レネイ・バラード。
ハリウッド分署勤務だから、そのうちハリー・ボッシュはミッキーと出会うか。
優秀な刑事の素質を持っているのに、理不尽にもレイトショー(深夜勤務)に追いやられている。
その怒りやうっ憤が常に感じられる。
今の現状に押しやられたこともそうだが、最後まで事件と係り合う事が出来ないから。
それでも、自分の知恵と行動力で何とかしようとしているたくましさ。
暴走気味な所もあるし、これがこれからどう転ぶのか。
レネイ・バラードの魅力はまだ、分かったとは言えないが付き合っていきたい。
警察の物語は、事件の他に、警察内部の問題が顔を出す。
これが今の流れなのか。
本当は事件だけがメインでもいいのだけど。

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