しましましっぽ

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「ミレニアム3 眠れぬ女と狂卓の騎士」 スティーグ・ラーソン

2022年12月28日 | 読書
「ミレニアム3 眠れぬ女と狂卓の騎士」 スティーグ・ラーソン  ハヤカワ・ミステリ文庫  上・下巻
LUFTSLOTTET SOM SPRANGDES    ヘレンハルメ美穂/岩澤雅利・訳

宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、相手に重傷を負わせるが、自らも瀕死の状態に陥った。だが、二人とも病院に送られ、一命を取りとめる。
この事件は、ザラチェンコと深い関係を持つ闇の組織・公安警察特別分析班の存在と、その秘密活動が明るみに出る危険性をもたらした。
危機感を募らせた元班長は班のメンバーを集め、秘密を守る計画を立案する。
その中には、リスベットの口を封じる卑劣な方策も含まれていた。
      <文庫本上巻裏カバーより>
リスベットは回復しつつあった。
ミカエルは様々な罪を着せられた彼女を救うため、仲間を集めて行動を開始する。
だが、特別分析班は、班の秘密に関わる者たちの抹殺を始めた。
一方ミカエルは病院内のリスベットと密かに連絡を取り、有益な情報を得ようとする。
そして、特別分析班の実態を調べる公安警察と手を組み、巨大な陰謀の解明に挑む。
やがて始まるリスベットの裁判の行方は?
驚異のミステリ三部作、ついに完結!
<文庫本下巻裏カバーより>






前作が終わった所から始まる。
悪は簡単に暴かれ解決に向かって、とはならない。
実際にあったと事も、見た目通りに受け止めてもらえなかったりする。
それぞれの立場からの戦いが始まり、息もつかせない緊迫感が漂う。
メインの物語だけでもそうなのに、それにエリカが関係した事件も加わる。
長さからしたら、少々面倒くさい感じもするが、ジャーナリストとしての矜持の持ち方を書きたかったのかと。
自分だけで道を付けて進んで来たリスベットだが、ここに来て以外と味方も多いと分かる。
見た目や噂だけでなく、ちゃんと本質で見極める事の大切さ。
そんな人たちとリスベットのやり取りが楽しい。
ザラチェンコを取り込んだ公安の1つの班。
なんの為に存在しているのか、もう分からなくなっているのにまだ続いている。
こんな事が実際にありそうで恐ろしい。
そんな班との戦いも面白いし、色々な策が弄されるのも面白い。
そしてラストは裁判。これも読みごたえがあった。
3部作。2作目が今一つに感じたが、これがなければ3作目に続かないので仕方ない。
まだ続きがある事がわかったが、作者が変わってしまったから別物という意見も。
取り合えず、これで完結でいいのかも。
まだ分からない事もあるが。
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