しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「死角 オーバールック」  マイクル・コナリー 

2017年10月08日 | 読書
「死角 オーバールック」  マイクル・コナリー   講談社文庫   
THE OVERLOOK       古沢嘉通・訳 

前の事件の後、ハリー・ボッシュは殺人事件特捜班に異動になる。
深夜の電話で、特捜班始めての仕事が伝えられる。
マルホランド・ダムの上にある展望台で、処刑スタイルで男の射殺死体が発見された。
被害者は医学物理士のスタンリー・ケント。
スタンリーはいくつもの病院のIDカードやカードキーを持っていた。
その現場にFBIのレイチェル・ウォリングが現れる。
彼女はテロに関連するかも知れないと派遣されて来た。
そしてスタンリーは病院から、セシウム放射性物質を盗み出している事が分かり、その行方は知れなかった。
テロリスト関連という事で、事件はボッシュの手から離れようとしていた。
しかし、ボッシュは事件を手放す気はなかった。

ハリー・ボッシュシリーズ第13弾。







いつものボッシュ・シリーズより短くてテンポは良いがちょっとあら削りな感じも。
そして、ボッシュ自身もかなり強引。
それが吉に出るからいいような物だが。
ボッシュの態度に、かなりハラハラしてしまう。
そして、難しい問題。最近よく聞く問題でもあるが。
少数の犠牲で多数の命を救う事はどうなのか。
個人の死とテロを防ぐこと。
どちらも平行に解決出来るなら、それが1番いい。
しかし、かなり大きな事件になると思っていたら。
なんとも俗っぽい理由だったとは。

「訳者あとがき」が参考になった。
新聞連載だったと言う本書。
やはり、今までと違うのはそのような理由もあったのかと。
そして、物語の中にもちょっとあったが、最初にボッシュが係った事件の短編小説のタイトルが分かった。

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