しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「エンジェルの怒り」 ナンシー・テイラー・ローゼンバーグ

2014年05月13日 | 読書
「エンジェルの怒り」 ナンシー・テイラー・ローゼンバーグ   二見文庫   
 SULLIVAN’S JUSTICE         中西和美・訳

女性保護監察官のキャロリン・サリバンは大量殺人犯モレノを担当するが、彼が真犯人ではないような気がした。
一方、彼女の弟で画家のニールは、自宅のプールで昔の恋人の死体を発見する。
警察は麻薬を使用していた彼を殺人犯と疑うが、キャロリンには信じられなかった。
やがて、かつてモレノが盗み、いまはニールが所有する赤いフェラーリをめぐって謎の組織が動きだした。
キャロリンが運転するフェラーリを奪おうと激しいカーチェイスのなかで、死の危機が彼女に迫る!
  <文庫本裏カバーより>

キャロリン・サリバンシリーズ、第2弾。






訳ありな人物ばかりの担当になるキャロリン。
前作は好感が持てた登場人物たちが、今回は嫌な印象に。
キャロリンもそうだが、弟のニールも。
こんな性格だったのかと。
キャロリンの方は、あまり本筋に関係のない恋愛に関してだが。
自分には甘く、他人には厳しいと言う感じか。
弟はそれよりももっと自分に甘い、ご都合主義者かも。
今回は、“死のエンジェル”と言われる所以は分かった気がする。
ただ、エンジェルなのかどうかは分からないが。
本来の事件の方が、脇に追いやられている印象がある。
フェラーリを巡る謎は、あまり新鮮味はないかも知れないが、それなりに面白い。
殺し屋の存在は唐突だけど。


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