しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「熱帯夜の狩人」 リサ・ガードナー

2009年01月27日 | 読書
「熱帯夜の狩人」 リサ・ガードナー  ヴィレッジブックス ソニーマガジンズ
  THE KILLING HOUR     前野律・訳

1998年らか2000年の3年間に4件、ジョージア州で同じ手口の殺人が起こる。
若い女性を2人1組で誘拐して1人目を殺害し、2人目の手掛かりを残すというものだった。
早く見つけ出せれば2人目は助かる。
ジョージア捜査局の特別捜査官マック(マイケル)・マコーマックは、4件目の被害者を手掛かりから見つけ出し救出する。
犯人は新聞社に送った投書から、“エコ・キラー”と名付けられた。
それから3年、ヴァージニア州クアンティコ。
FBIアカデミーの研修生キンバリー・クインシーは森をランニング中、若い女性の死体を発見する。
その地に居合わせたマックは、死因などからそれがエコ・キラーの仕業だと確信する。
その前にマックは「エコ・キラーがまた暴れ始めた。場所はヴァージニア州」という謎の通報を受けていた。
FBI施設と隣接する海兵隊基地内で死体が発見されたことを考慮し、当局は私立探偵を介入させる。
事件調査を依頼されたのは、クインシー&コナー探偵事務所。
ピアース・クインシーはキンバリーの父親だった。



FBIだったクインシーが探偵となって登場する。パートナーはレイニー・コナー。
他の物語の登場人物が出てくると何となく嬉しい。
そして今回の主役はクインシーの娘キンバリー。

手掛かりを追って次の犯行現場を探すというのは、ジェフリー・ディーヴァーに似ている。
手掛かりが、植物や鉱物となれば尚更だ。
それぞれの分野に専門家がいる。
手掛かりから推理していく面白さと、探しに行った先の自然の様子が興味深い。
自然の雄大さと脅威をまざまざと見せ付けられる物語でもある。
時間との戦いでもあり、全体を通して緊迫感があり、長さを感じさせないで一気に読める。
登場人物も魅力的だ。
最後に犯人が分かる所で2転3転の感じもあるが、そこまでコロコロしなくても、充分だったような気がする。

先に「誰も知らない恋人」を読んだ方が良かったようだ。
知らなかった。


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