しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ジャック・リッチーのあの手この手」  ジャック・リッチー 

2021年07月17日 | 読書
「ジャック・リッチーのあの手この手」  ジャック・リッチー   ハヤカワ・ミステリ  
  JACK RITCHIE’S WONDERLAND     小鷹信光 編・訳

撲殺体の額には、口紅でAの文字が書かれていた。さらに額にBの文字のある死体が……(「ABC連続殺人事件」)。
大学で二人の天才学生が同部屋になる。一方は13歳、一方は57歳。少年は最近、年長者を殺害したがり始めた(「学問の道」)。
いま飛び降り自殺をしようとする男が自分の駄目さを嘆く、が、説得する刑事自身が自分の駄目ぶりを話し出す(「下ですか?」)。
巧みな展開と伏線、おとぼけなユーモアセンス、してやられたと感嘆する結末が待ち受ける!
――あらゆる手段を用いた絶品23篇収録の、オリジナル短篇集。
     <裏表紙より>





あの手この手とというように、バラエティに富んだミステリ。
ただ、それほどあっと驚く結末やどんでん返しはなく、正当な感じの物が多い。
もっと捻りがあるのかと思うと、あっさりそのまま終わってしまったりする。
ユーモアは上品で良いけれど。
好きなのは童話的な「リヒテンシュタインの盗塁王」「三つ目の願いごと」「金の卵」。
「フレディー」も良かった。
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