本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

『シャーロック・ホームズの愛弟子 公爵家の相続人』

2006年10月13日 | 

『シャーロック・ホームズの愛弟子 公爵家の相続人』
ローリー・キング 集英社 2006

ラッセルとホームズの家に現れた友人アリーは、
いとこのマフムードの窮地を救ってほしいと依頼してきた。
彼らは素性を隠して諜報活動に従事してきたが、
実は英国貴族の血筋。そしてマフムードは、
やむを得ない事情から公爵の位を継ごうとしているのだという。
ラッセルたちは、パレスチナで協力し合い
共に事件に挑んだアリーとマフムードのために、
壮麗な屋敷ジャスティス・ホールへ駆けつけるが…。


久方ぶりの<シャーロック・ホームズの愛弟子>シリーズ新作。
前作は時をさかのぼり、ごくシンプルな師匠と弟子だった
ラッセルとホームズのパレスチナ潜伏時代を取り上げていましたが、
今回は事件の順序から言って、前々作を継ぐもの。
(それまでシリーズは時代順に描かれていたのです)
また仲睦まじい二人を読むことが出来て、大変嬉しい♪

    <以下、ネタバレなので注意!>

イギリスの由緒正しい公爵家をめぐるお話。
こうした推理モノには当然ですが、家系図登場です。
海外小説が苦手な夫の呟きではないですが、
「名前を太郎や花子に置き換えてくれ~」な感じなのです…。

読後、頭を整理するため登場人物紹介の欄を眺めましたが、
容疑者が限定されてしまう上に、
途中で明らかになる意外な人間関係にも触れているので、
これを最初に記憶しなくて良かったなぁ、と思いました。
やはり系図。ややこしくても系図です。(←作中にあります)

富裕な人々の相続問題って、
先祖代々一般庶民というわたしに言わせれば、
お偉方のすることなんか、どうでもいいべ~、だけれども。
歴史を持ったジャスティス・ホールの存在感には、
なんとなく畏敬の念を覚えました。

そして胸を打たれる被害者の高潔さ。
犯人の卑劣なやり口には憤りを感じました。
本当に許しがたい奴です。同情の余地無し。
者ども、やっておしまい!なのです。

ところで。ラッセルとホームズが好きだから
(というか、自分だってホームズのパートナーに
なりたかったよ!と思うから)このシリーズを読み続けていますが、
今作はなんだか、派手な『小公子』みたい!と、
個人的感想を抱いてしまったのでした。
面白かったけれどさ。
お家騒動モノの王道っぽいのかも?

  ※   ※   ※   ※   ※


話は変わりますけれど。
いろいろ、いろいろ、いろいろと大変そうだったので、
浮世の憂さでも晴らせばいいさ~と、
休み中の夫の飲みを容認していたら、
先日急に具合が悪くなり…、
なんと、軽い胃腸炎と診断されました。
薬をもらって、翌日にはすぐ仕事に復帰したのですが。
妻、落ち込む。

なんで、お酒以外で楽しい気分にさせてあげられなかったの、とか。
もしかして消化に悪いものばかり出していたのかしら、とか。
胃だからストレスもあるのかな…、
だとしたら磊落そうに見えるからって安心せずに、
もっと気を使ってあげれば良かった、とか。
後悔ばかり。
守ってあげられなかったのがつらい。
本当は、夫を取り巻くあらゆる厄介事を、
片っ端から追い払ってあげたいくらいなのに。無力。

…と今更へこんでも仕方が無い。
これから最善を尽くすのみなのですが。
今週は忠告を聞いて禁酒してくれるかしら?
さすがに飲まないとは思うけど…ちょっと心配。
こちらまで胃が痛くなりそう。




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