株式投資というのは、将棋や囲碁に例えると盤面全体を見る人が勝つゲームなのでしょうね。
米国株では人工知能がこのところの最大のトピックであり、チップメーカーのNvidiaや人工知能を開発しているマイクロソフト、アンドロイドなどの株に関する話題が目立ちますね。
でもそれは将棋でいうと駒がぶつかり合っている最前線の話です。
盤全体を見渡す視野の広さがあれば、電力セクターに目が向いた可能性がありますね。
WSJにThe Unlikely stocks that become a hot bet onAIという記事がでていました。内容は通常は地味なユーティリティ部門(電力など公共部門)の過去3カ月のパフォーマンスは18%とITセクターの11%を抜いてトップに立っているというものです。
人工知能は非常に電力消費量が大きいのです。現在人工知能の電力需要は総需要の4.5%ですが、2030年までに10.9%に達するとCitiのアナリストは述べています。もしこの予想が正しいとすれば、発電施設の増設や送電網の強化そして設備投資を行った電力会社の増収増益が見込める訳です。
そこで盤を広く見渡す人の中に電力部門の株を買う人がいるので、同セクターの株価が急上昇しているという話です。
熱くなっている最前線で高値の株を掴む愚を避け、盤を広く見て、次の成長セクターを見つけるといいという話ですが、言うは易く行うは難し、です。でも知っておいて損のない話だと思いますよ。
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