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山好き金融マン(OB)のブログ
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米国株を牽引するのは7社から4社へ。でもそれは強気相場のシグナル?

2024年04月02日 | 英語・経済
 WSJにThe stock market's magnificent seven is now the fab fourという記事がでていた。直訳すると「株式市場の素晴らしい7銘柄は今では素晴らしい4銘柄へ」という意味だ。Fabはfabulousの略でmagnificentとともに「すばらしい」という意味だ。Fabとmagnificentの間に意味の違いがあるのかどうかは私には分からない。Fabが会話で使うことが多く、magnificentは文章やフォーマルな場面で使われる言葉だという位のことは分かるが意味に差はないと思う。
 英語では同じ単語を繰り返すのは、下手な文章と思われるので、同義語を使ったに過ぎないと思う。それにしても「すばらしい」を意味する英単語は多い。
 Great,excellent,amazing,wonderful,lovelyなどだ。褒め言葉が多いということは、英米人の中にちょっとしたことで相手を褒めるという習慣があるからなのだろう。
 それはさておき、少し前に荒野の7人をもじってMagnificient seven「相場を牽引する7銘柄」という言葉が流行った。7銘柄とはアップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット、メタ、テスラ、Nvidiaだ。
 だが今年に入ってアップルとテスラの株価は低迷している。この3カ月でアップル株は11%、テスラ株は30%下落した。テスラは中国の競合企業に追い上げられ、アップルは法務省から独禁法違反で訴追されているし、AIへの取り組みが遅れたことも投資家の懸念材料になっている。
 一般的には相場を牽引する銘柄が減ることは、マイナス要因だが現在の相場ではプラス要因だとこの記事は見ている。
 というのは7銘柄の牽引力が落ちても、S&P500は堅調であり、その理由は残りの493銘柄が以前より頑張っているからだ。また牽引車NvidiaのPERは2023年のピーク時には62倍だったが、現在は40倍まで下がっている。
 割高感が少し薄らいだということができるだろう。
 それにしても相場の潮目の変化は早い。そろそろ決め打ちの時代からより幅の広いインデックスに切り替えていく時期なのか?と考え始めている。
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