金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

晴のち雨の八ヶ岳

2009年06月21日 | 

週末(6月20日、21日)に会社の山仲間と八ヶ岳に行った。コースは茅野からタクシーで桜平に入り、夏沢峠から硫黄岳に登り横岳を縦走し赤岳天望荘に泊まり、翌日赤岳から阿弥陀岳を縦走して美濃戸に降るというもの。

土曜日の朝9時51分あずさ3号で茅野に到着。コンビニで昼飯を買いながら桜平に9時50分前に到着。9時53分に桜台を出発して12時19分オーレン小屋着。梅雨時ながら天気が良く気持ちが良い日だ。特に夏沢峠から硫黄岳に向かう稜線は広々として気持ちが良い。

Iou

空はもう夏の色だ。14時5分硫黄岳山頂到着。風が強い。硫黄岳の山頂には夏冬合わせて4,5回立っているがいつも風が強い。硫黄岳から横岳に向かう稜線は女性的な柔らかい湾曲を示している。

Oodarumi

だがここは冬は風が強いところだ。数年前の冬硫黄岳山荘の横で手袋を脱いで昼飯を食べたところ凍傷になりかけたことがあった。硫黄岳の頂上でギターを弾きながらソロで歌を歌っている人がいた。僕が聞いたのは加藤文太郎の歌。加藤文太郎、新田次郎の「孤高の人」のモデルになった戦前登山界の単独行のエキスパート。硫黄岳山荘ではこの歌手・リピート山中氏の演奏会をやるという案内が出ていた。

硫黄岳を出ていよいよ八ヶ岳の一般ルートでは最難関と言われる横岳縦走にかかる。

Yokodake

写真は横岳最高峰・奥の院から硫黄岳方面を見たところ。よく見ると岩壁のところどころに登山者が見えるはずだ。この奥の院手前では有名な高山植物・ツクモグサの写真を撮ることができた。

Tukumogusa

もっとも年配登山家夫妻に教えて頂き、ツクモグサとわかった次第である。この時期横岳縦走をする人の中にはこのツクモグサをお目当てにする人が多いということだ。

ツクモグサよりもっと目に付くのはOyamanoenndou オヤマノエンドウだ。これもこの季節人気が高い花だ。

15時28分横岳(奥の院)頂上着。標識もない平凡な頂上だが岩稜を越えてきた身には感激ひとしおだ。

Akadakekinnbou

横岳からは東から雲に覆われつつある八ヶ岳の主峰・赤岳が雄雄しくみえる。横岳の岩場は厳しいが所々にキバナシャクナゲが咲き、登山者を慰める。

Shakunage

16時30分地蔵ノ頭到着。同33分赤岳天望荘着。4人で個室一部屋を借りる(@12,000円)。天望荘の晩飯はバイキング、特にタラの芽のテンプラが美味しかった。

さて日曜日(21日)は朝から雨。赤岳から阿弥陀岳の縦走は放棄して、地蔵尾根から美濃戸口に下ることにする。小屋出発が6時20分。途中30分程の休憩を入れて美濃戸口に到着したのは10時10分4時間弱の雨の中の行軍だった。

今回は登山を企画してくれたH君が山行直前に風邪を引き参加を断念した。念願の赤岳登山は彼のために取っておこうと思いながら、我々は茅野でビールを酌み交わし、短かったけれど充実した梅雨の八ヶ岳登山を締めくくった。

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