昨日(9月25日)も米国株は下落した。これでダウは4日連続、S&P500は5日続けての下落だ。5日続けての続落は今年一番のスランプだが、市場参加者のコメントを見ると、それほど慌てている様子はない。
先週連銀がテーパリングの先延ばしを発表した後、S&Pは1,725.52ポイントの最高値をつけた。その後2%弱下落しているが、第三四半期全体では5.4%上昇しているし、年初からでは19%も上昇しているので、まだ余裕ありというところだろう。
既に投資家は株高を見越して大量の資金を投入しているので、しばらくは株式市場への大きな資金流入は期待薄、というのが専門筋の見方だ。
昨日の悪材料としては、ウォールマートが大量の売れ残り在庫を抱えたので、サプライヤーへの注文をカットしたというニュース(後でウォールマート社は、ブルンバーグに流れたニュースは誤報だと否定したが)で同社株が売り込まれたことや連邦議会での歳出をめぐる協議難航で投資家の間に連邦政府の一時的閉鎖懸念が高まったことだった。
ただし協議難航はヘルスケア(オバマケア)法案への大統領署名を遅らせようとする駆け引きで、連邦政府が長期にわたる閉鎖に追い込まれる可能性は低いというのが大方の見方だ。
経済統計では、8月の耐久消費財受注は、0.1%と若干増加(7月は8.1%の減少)。また商務省が発表した航空機を除くコア資本財は1.5%の伸び(市場予想は2%)。
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