金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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【イディオム】Make a run for 海外で流通拡大する100ドル札

2015年04月22日 | 英語・経済

CNBCに$100s closing in on $1s for most common currency.という短い記事があった。 Close in on は「肉薄する」というイディオム。従って「100ドル札が最も流通している紙幣として1ドル札に肉薄している」という意味だ。 20年ほど前にアメリカで暮らしていた時、スーパーマーケットなどで50ドル札や100ドル札を出すと嫌がられたことを思い出した。100ドル札のような高額紙幣は通常スーパーの店員は見ていないので、偽札かどうか判別に困るからだという説明を聞いたことがある。

ところが記事によると、100ドル札の流通額は97億ドルで、1ドル札の流通額の107億ドルに肉薄しているという。 記事の中にあったBenjamin's been making a run for the border.のmake a run forが今日のイディオムだ。 Make a run for は「急いで逃げ出す」というイディオム。Benjaminはベンジャミン・フランクリン、雷が電気であることを証明したことでも有名な米国の政治家で、100ドル札には彼の肖像が描かれている。だからBenjaminは100ドル札の意味だ。

「100ドル札は海外に急速に流出している」のである。記事によると、20年前海外で流通していた100ドル札は全体の49%だったが、現在では71%に高まっているという。これは貯蓄手段として100ドル札が保有されるだけでなく、決済手段として使われるからだ。

私がネパールにトレッキングに行く時も、現地旅行会社には滞在費+ガイド料等を100ドル通貨を中心に支払うことが多い。米国の経済力は相対的に低下しているが、ベンジャミンの力はまだまだ衰えていないようだ。

引出から海外旅行の残りドルを出してみた。

残念ながら私の引出の中ではベンジャミンはお留守で、ジョージ・ワシントン(1ドル札)やエイブラハム・リンカーン(5ドル札)、アレクサンダー・ハミルトン(10ドル札)の肖像が目立っていた。

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