金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

ダウ、6日続伸。今年はSell in Mayはない?

2018年05月11日 | 投資

米国株は5月に入って好調だ。ダウは6日続伸した。米国株を牽引するハイテク銘柄も好調でアマゾンは高値更新に手が届きそうになっている。

昨日株式相場が堅調だった理由は、労働省が発表した4月の消費者物価が市場予想の0.3%より低い0.2%でインフレ懸念が後退したことによる。

恐怖指数と呼ばれるVIX指数も6日連続下落し、2月のコレクションが始まる前の水準に戻りつつある。

米国株式相場にはSell in Mayという有名な格言がある。株は5月に売れ、そして夏休みが終わるまで相場を離れて9月になるまで買うな、という格言だ。アノマリーの一種だが過去には5月に株価が下落していることが多いのも事実だ。

もっとも今年は2月3月と水準訂正があったので、5月の売りは先取りされ、sell in Mayは起きないのではないか?という相場筋の見方もあった。

相場が上向いてくると悪い材料は見過ごされる。イラン問題など政治地政学的なリスクは高そうだが、とりあえず大きな相場の材料ではないようだ。

もっとも5月はまだ始まったばかりで、相場の大きな下落がないと判断するのは早過ぎるだろう。ただし多くのエコノミストは次の大きな景気サイクルの転換点(リセッション入り)は2020年と予想している。投資家がエコノミストの予想を信じているとすれば、株価下落は買いのチャンスと判断し、資金が流入するので大きな調整は起こり難いのではないだろうか?

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