昨日(4月11日)の米国株市場はナスダックが1.7%上昇と大幅反発。S&P500は0.7%上昇したが、ダウはわずかながら下落した。
株価が反発した理由は、昨日発表された3月の卸売物価指数の上昇率がダウジョーンズの事前予想0.3%(対前月比)より低い0.2%だったことだ。
その前の日は、消費者物価指数が事前予想より高かったことで株は売られたが、卸売物価指数の上昇幅が予想より低かったことは投資家に若干安堵を与えたようだ。
ただ昨日のマーケットの動きに対するWSJのコメントの中で注目しておきたいことは、投資家の関心事が「政策金利の引き下げから、高金利環境の中で企業が現在の株価に見合う業績を上げ続けることができるか?」ということに移りつつあるのではないか?という指摘だ。
Tech Stock rebound sends Nasdaq composite to new record(ハイテク株が反発してナスダックは高値更新)という記事の中でWaddell & AssociatesのWaddell代表が「収益の話はニュースだが、金利の話はノイズ(雑音)だ」と述べている話が引用されていた。
今週の金曜日から企業の決算発表が始まる。FactSetによるとアナリストは第1四半期の利益は昨年同期比約3%アップと予想している。予想通りであれば3期連続の増益決算だ。
投資家は企業決算を見ながら、年初来9%のリターンをあげているS&P500の株価が業績に見合うものかどうかを判断するだろうというのが記事のポイントだ。
投資家のセンチメントは、このレベルの金利水準がしばらく続いても、企業業績が堅調であれば、株式相場は大丈夫。むしろ成長期待でAI銘柄は買いというのが昨日のムードだったのではないだろうか?
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