金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

「黄金の15年」の最終コーナー近づく

2024年04月08日 | ライフプランニングファイル
 一般的な定年年齢の60歳から後期高齢期が始まる75歳までを「黄金の15年」と呼んだのは「定年後」の著者楠木新さんです。
 退職後で元気があるこの時期は、自分のやりたいことができるので楠木さんはこの時期を「黄金」と呼んだのですね。
 もっとも私の周りの人の状況や統計データをみると、誰にでも黄金期があるという訳ではありません。統計的には75歳を過ぎると徐々に自立的な生活を送るのが難しくなるようですから、黄金期の終わりを前期高齢期の終わりに合わせておくのは良いと思います。統計的は90歳近くなっても自立している人は1割程度いるそうですから、75歳を過ぎても元気に活躍する人は多いと思います。ただしそれはそればで健康維持に努めてきた余禄という位に考えておいた方が良いと思います。
 一方現在男女合わせて半分位の人が69歳まで働いていますから、60歳からすぐ自分のやりたいことができる時間が手に入るというのは、一般的ではないでしょう。もし60歳からやりたいことをやるための自由な時間を手に入れるというのであれば、それなりの老後資金の確保が必要です。
 また長寿化に伴い親を介護する期間も後ろずれしています。つまり70歳になっても親の介護のためやりたいことができる時間がとれないという人も増えていると思います。
 さて私事になりますが、来月74歳になりますので、黄金の15年の最終年を迎えることになります。振り返ってみて黄金期にやりたいことができたのかどうかとまずまずだったと私は考えています。
 そもそも60歳や65歳の頃、本当にやりたいことの設計図はできていたのか?というと少し疑問です。少なくとも今やっている「外国人に日本語を教える」ボランティア活動はメニューの中に入っていなかったと思います。
 このボランティア活動に取り組んだ背景には「人口減少を補うため移民政策に方針転換があったこと」「スマートフォンアプリの拡大などで日本語を教えるツールが増えたこと」があります。
 このようなことを考えると、ガチガチの設計図を準備するより、好奇心を持続させ、面白そうなことがあれば、何でもやってみようという程度のノリで過ぎしてきたのが私の黄金期だったと思います。
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