金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

海外旅行の始まりと終わりはタクシーから

2015年09月02日 | 旅行記

ここ数回の成田発の海外旅行について、私はJR吉祥寺駅からリムジンバスを使うことにしている。

自宅から吉祥寺駅までは、バス便があるが、荷物が多い場合やワイフと一緒に行く時はタクシーを使う。日頃吉祥寺までタクシーに乗ることはないから、非日常としての海外旅行はタクシーに乗るあたりから始まるといってよいだろう。

この最初に乗るタクシーの運転士さんの対応が良いと旅行全体がうまく行くように感じ、逆に対応がしっくりこないと旅行中にトラブルが発生するのではないか?と多少の不安を覚えることがある。無論縁起担ぎ以外の何物でもないのだが。

先週カナダに行った時、吉祥寺まで乗った年配のタクシーの運転士さんの対応は良かった。まず気持ち良くトランクを開けて、荷物の積み下ろしを手伝ってくれた。

山からの帰りに最寄りのJR駅から自宅までタクシーを使うことがあるが、時々面倒くさそうにトランクを開ける運転士がいる。楽しい旅の終わりに水を差す嫌な瞬間だ。

タクシーを使うのは大きな荷物を持っている時や強い雨が降っている時である。客が大きな荷物を持っているとサッとトランクを開けるのが、プロフェッショナル・マナーと思うのだが、時々マナーに欠ける運転士がいることは残念な現実だ。

さて吉祥寺までのタクシーに話を戻すと、田無駅から武蔵野大学の前を通り、五日市街道にでるという信号の少ない裏通りを走ってくれた。マイカーを走らせる時はこのような狭い道は通らず、青梅街道から吉祥寺通りに入るのだが、距離は長くなる。この運転士さんは黙って最短コースを走ってくれた。良く道を知っている運転士さんだったのだ。

★   ★   ★

数日のカナダ旅行の後、リムジンバスで吉祥寺駅に戻り、アトレの中の成城石井で晩御飯を買ってからタクシーに乗った。吉祥寺駅のタクシー乗り場は、信号のすぐ手前にあるので、赤信号だとタクシーが溜まり、乗客の列ができるという具合に構造的な問題がある。

我々も少し並んでからタクシーに乗ろうとした。その時若い運転士さんがサッと降りてきて、トランクを開けテキパキと荷物を積んでくれたのでちょっと感激した。車に乗って「オタクはMKさん?」と聞くと「いえ、KMです」という返事が返ってきた。

この運転士さんは行きの運転士さんよりおしゃべりで「吉祥寺駅のタクシー乗り場の改善を関係者に呼び掛けています」とか「タクシーの営業免許が地域限定制なので、復路にお子さんを抱えてタクシーを待っているお母さんがいても乗せてあげることができない。営業区域の拡大を要望したい」などとタクシー事情について色々話をしてくれた。

「タクシーは安い乗り物ではありませんから、できるだけ気持ち良く乗って頂こうと務めています」と運転士さんはいう。

おしゃべり過ぎる運転士さんには疲れることがある。特に「客が少なくなった」などとボヤキばかり聞かせれると旅の疲れがかさむ思いをすることがある。

だけど帰路の運転士さんの対応は良かった。恐らく私が話を聞くことに好感を示したので、話を続けてくれたのだと思う。

短い海外旅行でも仲間内しか日本語を話さないので、他人との何気ない会話に新鮮さを覚えることがあるものだ。

旅の終わりに良いタクシードライバーさんに巡り会えたことは、楽しかった旅に良い思い出を添えてくれた。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 空き家増加で住宅価格崩壊の... | トップ | 往年のリアル・クライマーと... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

旅行記」カテゴリの最新記事