レイバー・ディ明けの昨日(9月7日)の米国株はダウが大きく下落する一方、ナスダックは僅かに上昇し、S&P500は0.34%(15.4ポイント)と小幅下落した。
歴史的に見て9月は株式パフォーマンスが悪い月で、米紙を見ていると9月にコレクションが起きるだろうと予想する意見が目に付く。
ちょっとした悪材料にも景気敏感株は大きく反応するようだ。
昨日ダウが大きく下げた要因は、ボーイング、3M、ハネウエル、メルクなどの株価が下がったことが原因だった。一方ハイテク銘柄は総じて堅調だったので、ナスダックは踏みとどまった訳だ。
今週月曜日にゴールドマンのエコノミストは、今年の経済成長見通しを、前回予想の6%から5.7%に引き下げた。一方同社は来年の経済成長については0.3%上昇修正した。
目先消費回復のペースが鈍化していることや、デルタ株の感染拡大、テーパリング予想などが今年の経済成長を下方修正した要因だ。
Barron'sが投資会社のストラテジスト等にヒヤリングしたところでは、今年年末のS&P500の着地点は4,585ポイント。これは昨日の終値4,520ポイントより僅かに1.4%高い水準だ。S&P500は今年これまでに20%上昇しているがこれから年末にかけてはほとんど上昇しないとプロは読んでいる。
しかも9月に一度コレクションで10%以上の株価下落がありその後回復して年末を迎えるというのがプロの見方のようだ。
この見方が当たるかどうかは分からないが、少しキャッシュポジションを増やしておいた方が良さそうだ。キャッシュポジションが高いと少々の株価下落に慌てる必要がないから。