会社の健康診断で潜血があると言われたので、今日専門医院で大腸カメラの検査を受けた。カメラの検査自体は苦しいものではないが(胃カメラの経験もあるがあちらの方がずっと苦しかった)、前に日から準備に手間がかかる。前の日は野菜類やお肉、牛乳など禁止。アルコールもだめ。食べられるものは豆腐、白身のお魚、うどん程度だ。勤め人は月曜日に検査を受けることにした方が良いかもしれない。(私も月曜日一日休んで検査に行った)
さて検査の日の朝、立春の日だけれど昨日からの雪が道に残ってツルツル滑って面白い。冬の山道を歩く緊張感がある。
ポケットから小さなデジカメをだして雪を冠ったつばきの花を撮る。田無駅から西を見るとこれも雪景色だ。
さて検査を受ける茅場町のT医院に8時半に到着。ここで1.8リットルの飲む下剤を貰う。これを1時間で飲み干し、頻繁におトイレに行く。味はポカリスエット風味で、飲み難くはないが運動もせず汗もかかず一升瓶を飲み干すのは中々大変だ。
2時間程して検査の始まる前に先生からお話がある。「ポリープはガンじゃありませんよ。大抵の人にはポリープはあるから。内では6mm以下のポリープは切り取りませんが、それ以上だと内視鏡で切り取ることがあります。切り取ると2週間、出張・運動・アルコールは駄目だけれど、大丈夫ですか?」
(出張はないけれど、再来週ゴルフがあったなぁ、それと飲み会は何件が予定があるけれど・・・・まあ、大きなポリープがあると決まった訳でもないし、何とかなるか)などと考えてOKの返事をする。
検査の方は点滴に眠たくなる薬が入っていたようで途中うとうとした。自分の腸の中をモニターで眺めたが、あまり覚えていない。先生の「3mm程度のポリープがあったけれど、生検用にちょっと組織をつまむだけにしたよ」という声が遠くで響いた。その後暫く別のベットで休んでから先生のお話を聞く。「ガンも大きなポリープもありません。でも組織をちょっとつまんだから今日はアルコールを控えてください」
T先生が言うには、お医者さんによっては診療代を稼ぐために切り取らなくても良い6mm以下の小さなポリープまで切るお医者さんがいるということだ。インターネットで調べても6mm以下のポリープがガンになる可能性はきわめて低いという意見が多い。ただし一部の人は小さくてもポリープは取るべきだという論文を掲載していた。この辺りが医療判断の難しいところだろう。医者にとっても患者にとっても。
ところで大腸カメラの診察料は1万3千円程度。安心料としては手頃なところだろう。それと二日間休肝日を取ることができたこともプラスメリットだ。それにしてももしポリープを切り取って運動もできず、お酒も駄目の二週間が続いたら大変だったなぁ・・・と思っている。それにしてもあの潜血は何だったのだろうか?