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金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

新しいキンドル本出版しました

2025年08月15日 | ライフプランニングファイル
キンドル本「実りあるシニアライフの箴言集」を出版しました。
幸福に関するハーバード大学の実証的研究による結論と仏教の智慧が同じ方向を指していることに興味を覚えて箴言を跋渉したものです。興味のある方はAmazonのKindle Unlimitedから無料でお立ち寄りください。




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トランプ関税のツケは結局誰が払うのか?

2025年08月14日 | 投資
 ゴールドマン・ザックスは米国の関税導入により消費者物価上昇が加速するという予測を示した。これに対しトランプ大統領は激しく非難している。
 CNBCにAs Trump berates Goldman, other economists agree that higher tariff inflation is comingという記事がでていた。
 趣旨は次のとおりだ。
  •  トランプ大統領はゴールドマンを激しく非難したが、証券業界のエコノミストの多くは18%前後の関税の実効税率が定着すると物価は確実に上昇すると予想している。
  • しかし誰もインフレの急激な上昇を予想してはいない。大方のエコノミストは月間0.3~0.5%のインフレを予想する。これが正しいとするとコアインフレ率は3%台半ば位まで押し上げられる可能性がある。
  • JPモルガン・チェースのエコノミストは「関税はGDPを1%押し下げ、インフレ率を1~1.5%押し上げる可能性があり、その一部は既に発生している」と述べている。
この問題は関税による輸入品の上昇は誰が負担するのか?という問題に深く関わっている。そもそも関税には「国内産業の保護」と「政府の収入源確保」という大きな目標がある。
 法律上関税を支払うのが輸入業者で当初は関税引き上げ前の駆け込み輸入などで関税負担増を吸収することが多いが、やがて限界に達し、商品への価格転嫁が始まり、物価が上昇しはじめる訳だ。
 もちろん輸出業者(たとえば日本の自動車メーカー)も競争力維持のため、価格を引き下げるので、利益が減少する。そういう意味では輸出業者も関税のツケの一部を払っているが、ツケの大きな部分を払うのはアメリカの消費者というのが大方のエコノミストの見方だ。
 トランプ大統領の第1期目の関税は「外国の輸出業者を懲らしめ、国内産業を保護育成する」というものだったが、結局経済的損失は年間160億ドルに及んだという見方もある(Tax Foundation)。
目下のところ米国株、日本株絶好調だが、アメリカのインフレ懸念再燃と経済成長鈍化は視界にあると考えておく方が良いだろう。
 
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コマクサの群生蓮華岳

2025年08月11日 | 
先週土曜日(8月9日)に登った蓮華岳2,798mの山頂付近は砂礫地でした。そこに薄いピンク色の花が沢山咲いていました。
コマクサです。

コマクサは燕岳手前の燕山荘周辺が有名ですが、咲いている量では蓮華岳の方が多いと思いました。
蓮華岳の頂上からは剣岳がよく見えました。8月の蓮華岳の魅力はコマクサと剣岳など北アルプスの眺望です。日本三大雪渓の一つ針ノ木雪渓も魅力の一つですが、こちらは遅くなると、雪渓上の登り下りができなくなるようです。




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夏でもさすがに雪渓は涼しかった

2025年08月08日 | 
今日8月8日北アルプスの針ノ木雪渓から針ノ木岳に登り稜線上の針ノ木山荘に泊まる予定です。
朝雨が降ったこともあるのでしょうが、雪渓の上は涼しかったです。

針ノ木雪渓は白馬大雪渓、剱沢雪渓とならんで日本三大雪渓の一つです。昔白馬大雪渓を登った時は暑さで閉口しましたが、カンカン照りだったからかもしれません。
針ノ木岳の山頂からは黒部湖が見えました。
猛暑の夏の涼しいひと時でした。



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好調マイクロソフトを支えるのは、AIのみならず非AI部門

2025年08月06日 | 投資
 マイクロソフトの業績と株価が好調なことは、株式投資を行っている人や投資に関心のある人なら先刻ご承知のはずだ。
 トランプ関税問題、物価高、国内外における政治的不安定さなど投資環境は、不透明だ。
 その不透明な環境の中でマイクロソフトの業績は一つの方向感を示しているといえるだろう。
 それはクラウドサービスを提供するIT大手3社の株価に現れている。過去6カ月のパフォーマンスを見ると、アマゾン、グーグルの親会社アルファベットの株価は低迷しているが、マイクロソフトの株価は好調だ。
 

WSJにMicrosoft is an AI darling, but its core businesses are booming too.という記事が出ていた。
「マイクロソフトはAIの寵児だが、中核事業も急成長している」という内容だ。
 その理由は、多くの会社が自分でAI機器の購入から、マイクロソフトのクラウドコンピューティング経由のレンタルに切り替えていることだ。
 またAIを活用するためのデータ・ストレージなどをより標準化したデバイスのレンタルに切り替えていることも、マイクロソフトの売上に寄与している。

マイクロソフトのクラウド・ビジネスはアジュールと呼ばれているが、今年3月の四半期決算では、アジュールの33%の増収の半分以上は非AI部門からもたらされたものだった。

AIユーザーとしての個人的な感想だが、私の場合、今人工知能を一番活用しているのは、外国人への日本語レッスンの教材作りや指導方法の作成だ。
日本語を学ぶ外国人には様々な理由な目的がある。ある人は企業の採用条件に日本語能力試験でN2レベルが求められるから、試験合格を目指したいといい、ある人は永住権取得のために面接官との面接を上手くこなしたいという。
これらの個々のニーズに基づいて、学習計画を作成し、具体的な教材を準備する上でAIの活用は非常に役に立つ。
 しかしこれらの作業はAI、たとえばChatGPTやGeminiとだけ行っている訳ではない。教材は最終的に紙やPDFで生徒たちと共有することになる。だから出力方法を決めて、AIに指示(プロンプト)を出すわけだ。
 私の場合、エクセルで加工することができるようにCSV方式での出力を依頼することが多い。
 つまりAIを活用するとエクセルの利用も増えることになる。
 これはごく一例だが、多くの企業などでもAIを導入することで、マイクロソフトの製品(ワード、エクセル、パワーポイントなど)の利用が増えていると思う。そしてそれらな企業の膨大な事務作業の効率化に資していると思う。

つまり企業がデジタルトランスフォーメーションを推進しようと考えるとAIの活用が肝になり、AIを活用しようとすると非AIのデバイスの利用が増え、それらを安全に使おうと思うとクラウドコンピューティングの利用が増えるという構図だ。
これが現在のマイクロソフトの業績を支えているのだ。


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