岸田・木偶の棒首相・続編―(2) G7議長として
北海道・洞爺湖や伊勢志摩のG7サミットに比べ、広島ではテロ対策の警備費が大幅に増え、総費用は前2回の600億から1千億円規模に膨らんだ可能性もある。これ程巨額な国民の税金を費消して一帯どれ程の成果を日本に齎したのか。結局のところ支持率アップの為の自己PRに過ぎなかった事が判明した。
岸田本人と政府御用新聞「読売・産経」が歴史に刻まれると自賛したが、実際には成果どころか、とんでもない汚点を残すサミットとなった。
岸田は「世界の政治のリーダーに被爆の実相に触れてもらい、大きな成果を上げることができた」と胸を張った。しかし、世界で初めて原爆を投下した張本人たる米国、その国の現職大統領であるバイデンへの配慮から、具体的な視察の内容やどんな展示を見たかは一切公表されなかった、と言うより出来なかったのが実情である。米当局よりストップが掛ったと言う情報もある。つまりは被爆の残酷で悲惨な展示は一切スルーしたことになり、被爆の実相など全く伝わらなかったことになる。資料館から出て来た首脳の中にはフォン・デア・ライエン欧州連合委員長の様に笑顔で談笑していた人も居り、あの惨たらしい展示を見たと言う様な深刻な様子,悲壮感は誰からも伝わって来なかった。資料館訪問は単なるパフォーマンス、儀式に過ぎなかった事が歴然となった。
わざわざ広島でサミットを開催するのであれば「核無き世界」を訴えてこそ意義がある。昨年11月にインドネシアで開かれたG20サミットでは、すべての核保有国を念頭に「核兵器の使用・威嚇は許されない」と宣言しているにも拘らず、広島サミットで発表された「広島ビジョン」には、「核兵器廃絶」に向けた実質的なメッセージは何一つ無く、あろうことか「核兵器は防衛目的のために役割を果たし、侵略を抑止し、戦争や威圧を防止すべきとの理解」などと核兵器の正当性を主張し、ロシアを名指しして核兵器の使用や威嚇を許さないと牽制するものだった。
しかしよく考えてみれば「核攻撃抑止名目の核保有」も又「沈黙の威嚇」である事に何等変わらない、その事に誰一人気付く者が居なかったのは誠に不幸な事である。
G7では、戦乱終結に向けての尽力を示すべきだったが、戦争当事国のゼレンスキー大統領の招待、電撃訪日を華々しく演出し、挙句会議は、ウクライナへの武器供与を話し合い、ロシアとの戦争を煽るが如き会合になり下がった。原爆を投下された広島の地が、ロシアを敵視して壊滅させるための軍事作戦会議の様相を呈することになったのである。ウクライナに宮島の「必勝シャモジ」を寄贈して失笑を買った岸田は会議のリーダー役を気取り、ウクライナへの軍事支援をまとめ上げ、世界の分断を強めただけの結果だったにも拘らず、会議は歴史に残る大成功と自己満足に浸り、御用メデイアも提灯を付けて煽った為、一部能天気な国民が岸田の支持率アップに貢献して岸田をスワ解散かと喜ばせた。
更にはロシアと中国を敵国として対抗する軍事同盟の強化を確認する事にも繋がった。この間NATOの東京事務所開設も決まり、まさにロシアが反発していた「NATOの東方進出」が実行される事にもなったのである。岸田はNATOの中隔メンバー気取りで、ウクライナへの軍事支援をまとめ上げ、(広島サミットは歴史に残る)、(外交の岸田)と悦に入る能天気振り,事の重大さに気付いていないのである。
防衛費をGDP比2%と言うNATO並みに増やすことを決め世界3位の軍事大国化を図った岸田は、7月にリトアニアで開かれるNATO首脳会議にも意気揚々と出席する方針だが、そうなるとウクライナ戦争でもNATO並みの支援を求められかねない。前のめりの岸田は、米国バイデンに言われるまま、経済的な支援だけでなく武器供与も約束してくる可能性すらある。軍事同盟であるNATOに、平和憲法を頂く日本の首相が何の躊躇いも無く参加するのは、正気の沙汰ではない。
麻生(オバカ)副総裁は「岸田は安倍にもできなかったことを実現している。リーダーシップは安倍よりある」と手放し、馬鹿丸出しの褒め言葉で称えている。政界では麻生・安倍・甘利,政界3大A(ho)の上を行く岸田との説が定着した。
日本国民にとって誠に不幸な事である。
岸田が各国首脳を説得し、「核廃絶」を宣言していたら、広島サミットは歴史に刻まれ、日本国民の心に深く残っただろうが、そんな考えは端から無く、被爆者や市民団体からは怒りと落胆の声が相次いだ。 核兵器の非人道性を訴え続けているカナダ在住の被爆者、サーロー節子さん(91)は「核兵器禁止条約などの大切なものがなかった。自国の核兵器は肯定し、対立する国の核兵器を非難するばかりの発信を被爆地からするのは許されない」と痛烈批判し、広島サミットは「大変な失敗、死者に対する侮辱だ」と失望を伝えた。
岸田の頭には、アメリカ始めG7の核保有国に逆らって『核なき世界』を訴える考えなど毛頭無く、結局の処どうすれば自分の支持率アップに繋がるかを最優先したのは間違いない。其の為には「被爆地・広島」でさえ小道具として使う、G7の首脳やゼレンスキーが揃って慰霊碑に献花する絵などは庶民受けするセンセーショナルな政治利用の為の格好のパフォーマンス材料だったのである。
前回ブログでも触れた通り岸田の頭に有るのは支持率アップにより選挙に勝利し、政権維持を図りたいと言う一点、政治家としての哲学や理念や信念など皆無である。総理の椅子に居座る為に必要な事は善悪お構いなし、短絡的で手段を選ばず、何でもやると言う点では、安倍以上に危険な存在である。
巨額の税金を無駄金にして、支持率アップの眼くらましと化した広島G7に幻惑されている間に、国会は数々の悪法を成立させて6月21日閉会した。
先ず防衛費2%への倍増はバイデンの岸田説得の結果だ、いや岸田独自の判断だと日米間で子供の擦り付け合いの様な茶番劇、日本国民の為にやらなければならない山積する喫緊の課題を後回しにして世界3位の軍事大国になる為に43兆円もの巨額の税金を使う余裕など有る筈がなく、又軍事大国にならければならない理由など全く存在しない。頭を使い知恵を絞って近隣諸国と外交努力を続ける事など頭の片隅にも無いようだ。アメリカの防衛産業を潤し、痴呆症状著しいバイデンを喜ばせる一方で、選挙民の僅か20%の自公支持者のお陰で日本の衰退と悲惨な状況が待ち構えているのを国民は一刻も早く自覚する必要がある。
岸田・木偶の棒首相・続編―(3)岸田悪政の数々 へ
北海道・洞爺湖や伊勢志摩のG7サミットに比べ、広島ではテロ対策の警備費が大幅に増え、総費用は前2回の600億から1千億円規模に膨らんだ可能性もある。これ程巨額な国民の税金を費消して一帯どれ程の成果を日本に齎したのか。結局のところ支持率アップの為の自己PRに過ぎなかった事が判明した。
岸田本人と政府御用新聞「読売・産経」が歴史に刻まれると自賛したが、実際には成果どころか、とんでもない汚点を残すサミットとなった。
岸田は「世界の政治のリーダーに被爆の実相に触れてもらい、大きな成果を上げることができた」と胸を張った。しかし、世界で初めて原爆を投下した張本人たる米国、その国の現職大統領であるバイデンへの配慮から、具体的な視察の内容やどんな展示を見たかは一切公表されなかった、と言うより出来なかったのが実情である。米当局よりストップが掛ったと言う情報もある。つまりは被爆の残酷で悲惨な展示は一切スルーしたことになり、被爆の実相など全く伝わらなかったことになる。資料館から出て来た首脳の中にはフォン・デア・ライエン欧州連合委員長の様に笑顔で談笑していた人も居り、あの惨たらしい展示を見たと言う様な深刻な様子,悲壮感は誰からも伝わって来なかった。資料館訪問は単なるパフォーマンス、儀式に過ぎなかった事が歴然となった。
わざわざ広島でサミットを開催するのであれば「核無き世界」を訴えてこそ意義がある。昨年11月にインドネシアで開かれたG20サミットでは、すべての核保有国を念頭に「核兵器の使用・威嚇は許されない」と宣言しているにも拘らず、広島サミットで発表された「広島ビジョン」には、「核兵器廃絶」に向けた実質的なメッセージは何一つ無く、あろうことか「核兵器は防衛目的のために役割を果たし、侵略を抑止し、戦争や威圧を防止すべきとの理解」などと核兵器の正当性を主張し、ロシアを名指しして核兵器の使用や威嚇を許さないと牽制するものだった。
しかしよく考えてみれば「核攻撃抑止名目の核保有」も又「沈黙の威嚇」である事に何等変わらない、その事に誰一人気付く者が居なかったのは誠に不幸な事である。
G7では、戦乱終結に向けての尽力を示すべきだったが、戦争当事国のゼレンスキー大統領の招待、電撃訪日を華々しく演出し、挙句会議は、ウクライナへの武器供与を話し合い、ロシアとの戦争を煽るが如き会合になり下がった。原爆を投下された広島の地が、ロシアを敵視して壊滅させるための軍事作戦会議の様相を呈することになったのである。ウクライナに宮島の「必勝シャモジ」を寄贈して失笑を買った岸田は会議のリーダー役を気取り、ウクライナへの軍事支援をまとめ上げ、世界の分断を強めただけの結果だったにも拘らず、会議は歴史に残る大成功と自己満足に浸り、御用メデイアも提灯を付けて煽った為、一部能天気な国民が岸田の支持率アップに貢献して岸田をスワ解散かと喜ばせた。
更にはロシアと中国を敵国として対抗する軍事同盟の強化を確認する事にも繋がった。この間NATOの東京事務所開設も決まり、まさにロシアが反発していた「NATOの東方進出」が実行される事にもなったのである。岸田はNATOの中隔メンバー気取りで、ウクライナへの軍事支援をまとめ上げ、(広島サミットは歴史に残る)、(外交の岸田)と悦に入る能天気振り,事の重大さに気付いていないのである。
防衛費をGDP比2%と言うNATO並みに増やすことを決め世界3位の軍事大国化を図った岸田は、7月にリトアニアで開かれるNATO首脳会議にも意気揚々と出席する方針だが、そうなるとウクライナ戦争でもNATO並みの支援を求められかねない。前のめりの岸田は、米国バイデンに言われるまま、経済的な支援だけでなく武器供与も約束してくる可能性すらある。軍事同盟であるNATOに、平和憲法を頂く日本の首相が何の躊躇いも無く参加するのは、正気の沙汰ではない。
麻生(オバカ)副総裁は「岸田は安倍にもできなかったことを実現している。リーダーシップは安倍よりある」と手放し、馬鹿丸出しの褒め言葉で称えている。政界では麻生・安倍・甘利,政界3大A(ho)の上を行く岸田との説が定着した。
日本国民にとって誠に不幸な事である。
岸田が各国首脳を説得し、「核廃絶」を宣言していたら、広島サミットは歴史に刻まれ、日本国民の心に深く残っただろうが、そんな考えは端から無く、被爆者や市民団体からは怒りと落胆の声が相次いだ。 核兵器の非人道性を訴え続けているカナダ在住の被爆者、サーロー節子さん(91)は「核兵器禁止条約などの大切なものがなかった。自国の核兵器は肯定し、対立する国の核兵器を非難するばかりの発信を被爆地からするのは許されない」と痛烈批判し、広島サミットは「大変な失敗、死者に対する侮辱だ」と失望を伝えた。
岸田の頭には、アメリカ始めG7の核保有国に逆らって『核なき世界』を訴える考えなど毛頭無く、結局の処どうすれば自分の支持率アップに繋がるかを最優先したのは間違いない。其の為には「被爆地・広島」でさえ小道具として使う、G7の首脳やゼレンスキーが揃って慰霊碑に献花する絵などは庶民受けするセンセーショナルな政治利用の為の格好のパフォーマンス材料だったのである。
前回ブログでも触れた通り岸田の頭に有るのは支持率アップにより選挙に勝利し、政権維持を図りたいと言う一点、政治家としての哲学や理念や信念など皆無である。総理の椅子に居座る為に必要な事は善悪お構いなし、短絡的で手段を選ばず、何でもやると言う点では、安倍以上に危険な存在である。
巨額の税金を無駄金にして、支持率アップの眼くらましと化した広島G7に幻惑されている間に、国会は数々の悪法を成立させて6月21日閉会した。
先ず防衛費2%への倍増はバイデンの岸田説得の結果だ、いや岸田独自の判断だと日米間で子供の擦り付け合いの様な茶番劇、日本国民の為にやらなければならない山積する喫緊の課題を後回しにして世界3位の軍事大国になる為に43兆円もの巨額の税金を使う余裕など有る筈がなく、又軍事大国にならければならない理由など全く存在しない。頭を使い知恵を絞って近隣諸国と外交努力を続ける事など頭の片隅にも無いようだ。アメリカの防衛産業を潤し、痴呆症状著しいバイデンを喜ばせる一方で、選挙民の僅か20%の自公支持者のお陰で日本の衰退と悲惨な状況が待ち構えているのを国民は一刻も早く自覚する必要がある。
岸田・木偶の棒首相・続編―(3)岸田悪政の数々 へ
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