Oregon on The Breeze ~ サトリの森

Yaplog時代のブログをこちらへ引っ越ししました。

’Cesar's way'から学んだもの

2015-12-06 22:02:23 | Cesar's Way
昔、日本での訓練と言うと、「警察犬訓練士の資格を持った人たちのスパルタ訓練」と言う印象が強く、私はサトリを迎えるにあたって当時日本にもじわじわ浸透してきていた陽性強化トレーニングを学んだ。
だから、特に「リーダーシップを取る」とか「悪い事をしたら転がしてお腹を出させる」、とか言うやり方には興味なかった。

勿論サトリが我が家に来た時から、おやつや彼女の好きなおもちゃを使った【陽性強化訓練】
サトレペパパは牧場育ち。だもんだからは勿論だのを筆頭に色々な動物と生活を共にして来たわけだから当然都会育ちの私よりは動物の事はわかってる。最初は黙ってみてたけど、サトリがなかなかの手強い相手だと悟ってたので陽性強化だけでは難しそうだと思ってたんだよねぇ。でも、私は受講料を払ってに乗って遥々横浜の方の郊外の某所で開講されてたセミナーを数ヶ月かかって勉強したもんだから、サトリは陽性強化でしつけるんだ!ってはりきってた。

私たち二人にとっての初めてのシェパード(正しくは、シャイロ・シェパードだけど)サトリはとても支配的性格・・・当時はそう言う見方はしなかったけど、今思えばドッグランでは自分が遊ぶより、どんな犬が入ってくるかどんな性格の犬か、ドッグランで和を乱さずにおとなしく振舞ってるかと見張ってないと気が済まないタイプ。だから、当然自分のやり方に反して遊んでる子や弱そうな個体が彼らなりに楽しんでいるのをみると小競り合いが起きる(ドッグランのおまわりさん、なんてニックネームももらってた)
よっぽどガウガウやり合わない限りは私は、サトリを放っておいたけれど、今思えばそのサトリをコントロールするのが飼い主の私の役目だったと反省している。
散歩中もリードは引っ張って歩く、いい子だからと褒めておやつをあげると、おやつはしっかり食べてまた、自分のやりたい事をやっている。早く言えば、こっちの言う事をきくのは、彼女が聞きたい時だけ・・・って言うのかな。
【陽性強化訓練】は、ご褒美をあげるタイミングが実に難しいのです。それを間違うと、犬に間違った事を強化する結果になる。(後に出てくるシーザーを知ってそれを私がサトリにして来たことかもしれない、と反省するところが多い)     そんな性格が顔に現われてる写真1歳4ヶ月
サトレペパパとサトリの扱い方に頭を悩ましてたそんな時、フト耳にした”シーザー・ミラン(Cesar Millan)”の名前。
彼は『ドッグトレーナー』ではなく、(ここが大事)問題行動を持った犬をリハビリする『リハビリテイター』
日本でもここアメリカでも、彼を『ドッグトレーナー』と誤解しているけれど、彼のやっている事の多くをみていればドッグトレーナーと呼ぶのはなんか違う気がすると思う。
サトレペパパは彼のやり方を見て
「これが(自分が)言ってたやり方だ。」
とやっと私を説得出来る事が出来そうだ・・・と言う喜びようでした。

色々と彼の事を調べたり、動画で見たりしているうちに賛否両論・・・日本や英国のトレーナーの間では結構否定的な人が多いのがわかってきたけれど、英国の某動物行動学者でもありドッグトレーナーだと言う人にサトリの話をした事があるのだけれど、なぁんだかはぐらかされて終わってしまった時があって、もう誰に相談していいのかわからなかったので私も、今回はサトレペパパの考えに沿う事にしました。

映像を見て学んだシーザーのやり方で自分が出来そうだったのは、
・散歩の時は犬に散歩されない(犬が先を歩かない)
・散歩の主導権は飼い主だからやたらめたらに犬に臭いを嗅がせない。(犬に散歩されない)
・ドアの外に出る時は飼い主が先に出る。(犬が散歩に行くのじゃない)

でも、サトリは力が強いし、押しが強い。だから、散歩の時はサトレペパパがリードを持って徹底的に前を歩かせないようにしてました。臭い嗅ぎも
「Sniff, sniff」(嗅いでいいよ)
と言ってから臭い嗅ぎをさせました。
を見るとそちらに気を取られ、他の犬を見るとそちらに注目するので、その時はサトレペパパは乗馬の時、馬に注意を与えるのと同じ様に足で軽くサトリの身体を叩きました。つまり猫や犬に向いた脳を身体に刺激を与える事によって我に返すわけです。

試行錯誤しながら、数ヶ月。サトリはすでに7歳か8歳くらいになってたのかな?でも、明らかに落ち着いてきたのは目に見えて来た。問題行動を直すのに年齢は関係ない。多少根気はいるけれど。

子犬の頃からサトリが理解出来るやり方(リーダーシップ)でしつけをしていれば私たちももっと彼女の支配的な性格をコントロール出来て、ピーチとの諍いもなかったのかもしれないけれど・・・・。
渡米4年目の今、サトリ、レイラ、ペーハの中で一番信頼出来るのはサトリだと思う。

シーザーの賛否両論の話に戻るけれど、会った事も、一緒にトレーニングをした事もない人やドッグトレーナーがシーザーの事に限らず、他の人を中傷したり、非難するのを見たり聞いたりするのはとても不愉快な事。
何かの歌じゃないけれど、じゃぁ、あなたならどうする?
あるドッグトレーナーが説いてるように、「攻撃的な犬は安楽死」なんですか?
まぁ、とりあえず我が家はサトリの問題行動が緩和された事実から、シーザーのやり方を基本に、それぞれの犬に合ったトレーニングをしている。
犬に対しての攻撃性、分離不安がひどかったピーチも、うちを去る頃は他の犬を見ても無視して歩けるようになったのを見てから更に”Cesar's Way”への信頼感は・・・・。

おどおどしていた犬が自信を持つようになった姿、どのトレーナーも見放した犬が穏やかに安定した顔つきになった姿、なんであっても犬たちが犬同士楽しくコミュニケーションを持ち、人間を信頼し、『犬』として飼い主と幸せに暮らせるようになればそれが一番いいことだと思うのですけれど。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 感謝祭とオレゴン州のサファ... | トップ | ペットシッター、ペットホテ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Cesar's Way」カテゴリの最新記事