Oregon on The Breeze ~ サトリの森

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シャイロ・シェパード- Shiloh Shepherd Dog

2014-02-19 00:14:51 | 犬・猫・犬友・動物たち
これがサトリ犬種:シェイロ・シェパード(Shiloh Shepherd Dog)2003年2月カナダのプリンスエドワード島で生まれました。11歳
今更そんな事書かなくてもわかってるって思ってる方もいると思います。
今日は、シャイロ・シェパードを知らない方の為にちょっと長いお話を。

北アメリカでは通常は2ヶ月過ぎると新しい家族の所へ出すのに、当時の日本は検疫の問題上、限られた数ヵ国以外の国からの子犬の輸入は2回目の狂犬病の注射をしてからじゃないと駄目でした。つまり、4ヶ月過ぎないと日本に入れてもらえないのです。そんなわけで、アメリカのブリーダー何人かにをしたのですが、唯一、カナダの
'Miracle Shiloh' と言う犬舎のJanだけが返事をくれました。しかも即答で・・・・。
日本への犬の輸出について自分で調べてくれて、この期間の預かりと、この長さのならOK、と嬉しい返答でした。

輸入なんて面倒な事をしなくちゃいけないのに、何故この犬種を選んだか?
それは、サトレペパパに犬を選ぶにあたっての条件があったのです。

  (身体・メンタル)遺伝的問題の少ない犬種 
  つまり日本で人気のある犬種は駄目!と言う事です。需要が多いと言う事はそれだけ、商売にもなるので、欠陥があったとしても無視して繁殖をしつづけたり、母親も休みなしに子供を産まされて弱い個体が出ると言う事ですよね。
実は、当初英国系ゴールデン・レトリーバーを望んでいましたが、NGでした。
  次、ジャーマン・シェパード。これも股関節の問題、シャイな子が多い、日本にいるシェパードは腰の低いタイプが多いから、サトレペパパ曰く、リスクが大きい!NG
  じゃ、こうなったら当時多摩にあった「ワールド」で見たアナトリアン・シェパード(この子はその後、その施設が閉鎖になってから、そこで働いていた女性に引き取られましたが、お腹に大きな腫瘍が出来ていて10歳くらいで亡くなったんだったかな?偶然ですが、友人を通じて会う事が出来ました。オスカルと言う名前できれいな女の子でしたね)
  勿論日本では数頭しかいなかったし、繁殖をしているとも聞いた事なかったので輸入しかなかったですけどね。
  でも、これもNG。 何で?
  超大型犬だし、本によればオオカミから家畜を守る犬で、扱いもかなり難しく、見知らぬ人には愛想よくない。当時、家に人の出入りが多くなるかもしれない可能性があったんで。

じゃ、私はどうしたらいいのだ?と思って色々調べていた時に、「シャイロ・シェパード」と言うエレガントで美しいシェパードが目に入った訳です。そう言えば、以前、犬の本で見た事があるかも・・・(それが、日本で最初のシャイロ、Baal君です)と思いましてね。

そんなこんなで、シャイロ・シェパードに落ち着いた訳です。
シャイロはまだまだ新しい犬種でアメリカでも珍しいです。でも、日本よりは知名度はある感じですね。
日本にいる頃、私はシャイロ・シェパードのホームページを作っていました。そこから「シャイロの起源」「特徴」についてを抜粋しておきます。

シャイロ・シェパードは、心身共に健全で、気質もよくて、健康的な古来のシェパードの姿を取り戻す為に30年余りの'type-to-type'式繁殖の結果に生まれた犬種です。
特有のアメリカン、ジャーマン、カナディアンシェパードの系統を使った結果、この犬種の創始者(Tina Barber:1947年1月11日 - 2011年5月30日)が"シャイロ・ルック”に到達したのです。
1980年代に、マラミュート(Malamute)、アメリカのジャーマン・シェパード(American German Shepherd)、そしてホワイト・シェパード(White Shepherd) が一部のシャイロの血統に投入されました。これは、骨盤の角度を少なくし、骨の強化、遺伝的傷害等々を取り除く為に行われ、その結果、今日私たちが見るシャイロ・シェパードがいるわけです。

この系統の血統のものを”MAW”系と呼びます。その系統を引き継いでいるそれぞれの世代は「1G」=第一代 「2G」=第二代と言うように呼びます。(ちなみにサトリは「5G」つまりMAWの5代目と言う事になります)
投入されていない血統のシャイロは“non-MAW”と呼ばれます。

シャイロには、服従、牧畜、セラピー、捜索救助や介助犬としても秀でているのが見られる。
シャイロは攻撃的な仕事には薦めない。

(参考:SSBA<The Shiloh Shepherd Breed Association Registry>'Origin of the Breed'より)





























特徴としては、短毛<スムース> と 長毛<プラッシュ(ブラシのような)> と2種類の毛質があるけれど、’Miracle Shiloh’ はほとんど長毛です。
毛色も「黄褐色、金色がかった褐色、赤みがかった褐色、銀やクリームの陰影があるもの、又は豪華な金、銀、赤、ダークブラウン、ダークグレイや黒をつセーブル、真っ黒、真っ白」とある。

(ホワイト・シェパードではありません。白い毛のシャイロです。)

性 格
  気性においては、精神的に勇敢で自信を持ち、優れた知能があるものをそのスタンダートとする。先輩格のシャイロのクラブ(SSDCA)はその性格に重きをおいて、「ブリーダーは、精神的に強い犬をつくることに努力する事。
但し、「ソフト」であり、しばしばジャーマン・シェパードに見られる極度な攻撃性や臆病さのない扱いやすい性格である事」としている。

(参考:Wikipedia, フリー百科事典<シャイロ・シェパード・ドッグ>より)
以上

小型・中型犬が主流の日本ではサトリは目立ってた様で色々な方に声をかけて頂き可愛がってもらいました。
(社)JAHACAPP活動でも施設の方のみならず、一緒に活動をしていた仲間もよく可愛がってくれました。
何よりもサトリがいた事でどんなに私の世界が広がったか・・・。
こっちへ来てからは、小型犬の方が珍しいのかレイラの方が声をかけられる率が多いですが。
シャイロはジャーマン・シェパードよりも大型ですから、さらなる躾けが必要です。でも、ちゃんと躾けられたシャイロは家庭犬としてとても頼れる家族になります。
サトレペパパと私がディベートをして白熱してると、サトリが
「まぁまぁ・・・・」
とばかりに間に入って仲裁しますし、子供にしっぽを踏まれても怒った事はありません。
そして、こっちに来て気づきましたが、サトリは山羊の花ちゃんの世話もよくします。牧畜犬としての役目もちゃんと果たしてくれてます。

ただ、同性の犬に対しては結構、きつい所もありますね。どっちかと言うと仕切りや的な感じもします。
頭がいいので自分の意思で行動する傾向がありますから小さい頃からオベディエンスをしっかりした方がいいですね。そう言う意味で、飼い主のリーダーシップは必須です。

ここまで読んでシャイロの魅力にひかれた方も1人や2人はいらしゃるかと思いますが、残念なのは日本にブリーダーがいない!と言う現実です。
狂犬病のない国からの子犬の輸入は出来ますが、今の所それらの国で繁殖をしている人はほとんどいないようなので北アメリカからの輸入と言う方法しかないんですね。そうなると、10ヶ月近く待たなくてはならないと言う事です。

ところが実は、2月の初め、日本にシャイロを輸入した方がいます!
サトリのブログかホームページを見て下さった方が、10ヶ月待ちでもシャイロを家族に迎えたいと言う事で決心されたそうです。
アリエルちゃんです。サトリと同じ’Miracle Shiloh’から来ました。
女の子ですが、サトリ同様、きっと街で
「ハンサムですね。」
って声をかけられるんじゃないでしょうか?なかなか凛々しい子ですよね。
今は、東京の多摩の方にいますが、いずれは新しいうちのある長崎へ行く予定です。
多分、アリエルちゃんは日本で4頭目のシャイロになるのではないでしょうか?
あ、そうそう。余談ですが、子犬の頃みんな色の違うリボンや紐を首に巻いて個体を区別されます。
サトリは ’Teal(緑がかった青)’ でした。そしたら、偶然アリエルちゃんも’Teal’  でした。Janも
「日本へ行く子は’Teal colour' ね。」
と言ってましたっけ。

’Miracle Shiloh’  は、ブリーダーのJanと旦那様のLouisが愛情を込めて家族として育てているシャイロたちで繁殖しています。2頭目のシャイロが日本へ行く事を喜んでいますが、やはり10ヶ月預かっていなくてはいけないのはブリーダーにとっては大仕事です。
しばらくは日本へ送り出すのは休憩かもしれませんが、本気でシャイロを家族に迎えたい方は熱意の伝え方によってはJanもサインを出してくれるかもしれませんね。

長い文章を最後まで読んで下さってありがとうございます。


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